「学生の街」京都で女子大が消える衝撃 京都ノートルダム女子大学が2026年度から学生募集停止

大学の街・京都で、また一つ女子大学が姿を消すことになった。京都市左京区に位置する京都ノートルダム女子大学が、2026年度以降の学生募集を停止する方針を正式に発表した。各地で私立大学の定員割れが進行する中、学生や卒業生たちからは驚きと戸惑いの声が広がっている。

話題の要点まとめ

京都ノートルダム女子大学は、定員割れが続く中で学生確保に向けた改革を重ねてきた。2023年度には社会情報課程(現・社会情報学環)を、2024年度には女性キャリアデザイン学環を新設。さらに2026年度には人文学部新設も計画していたが、18歳人口の減少と共学志向の高まりによる女子大離れの影響を受け、計画を断念した。

運営する学校法人ノートルダム女学院は、2025年4月に入り学生募集停止について本格的な議論を開始し、22日の理事会と評議会で正式決定。これにより、京都市の女子大として長年親しまれてきた同大学は、新たな学生を迎え入れることなく、現在在籍する学生の卒業をもって実質的な幕引きを迎える見通しとなった。

関連ニュースの動向・背景

全国的に見ると、私立大学全体で定員割れが深刻化している。文部科学省のデータによれば、2023年度時点で全国の私立大学のうち約半数が定員割れを起こしており、特に地方や小規模大学でその傾向が顕著である。

京都市内の他大学でも変化が起きており、京都光華女子大学は2026年度から男女共学へと転換、校名も「京都光華大学」へと変更する方針を発表している。また、京都橘大学は2005年度にいち早く共学化を果たしており、女子大という枠組みの見直しはすでに進行している状況だ。

背景には、少子化に伴う18歳人口の急減だけでなく、学生自身の「共学志向」の高まりがあるとされる。より多様な環境を求める動きが顕著になり、女子大の存在意義そのものが問われ始めている。

専門家のコメント・データ

大学経営に詳しい専門家は、女子大に対する市場の変化について次のように指摘している。

「かつて女子大学は、女性の高等教育進出の象徴だったが、現代においては共学での多様性やジェンダーフリーな環境が重視される傾向にある。そのため、女子大というだけでは強みになりにくくなっている。また、施設や教育プログラムに対する投資が難しい小規模大学では、特色ある教育を打ち出すのも難しく、結果として淘汰の波にさらされやすい」(大学経営アナリスト)

文部科学省の統計によれば、女子大学数はピーク時の1990年代に比べ約30%減少しており、今後もこの傾向が続くとみられている。

過去の類似事例と比較

女子大の閉鎖や共学化は、京都に限らず全国で相次いでいる。例えば、兵庫県の神戸親和女子大学は2023年に共学化を発表。また、東京都内でも白百合女子大学や清泉女子大学といった歴史ある女子大が、今後のあり方について再検討を始めている。

一方、共学化によって成功した例もある。前述の京都橘大学は、2005年の共学化以降、学生数を大きく伸ばし、現在では地域有力大学の一つとして定着している。共学化は大学ブランドにとって大きな賭けとなるが、時代のニーズに応じた柔軟な対応が功を奏するケースも見られる。

まとめ・筆者の一言

少子化や社会の価値観の変化が大学経営にも大きな影響を与えているんだなって、今回のニュースで改めて感じましたよね。
京都ノートルダム女子大学のように、歴史と伝統がある学校でも例外じゃないっていうのは、なんだか寂しい気持ちになります…。
これから大学選びをする高校生たちにとっても、選択肢が減っていくのは切ないですよね。

このニュース、これと関係あるかも?

今回のニュースは、教育業界全体に大きな影響を及ぼしそうです。特に、地方私立大学や女子大を中心に、今後さらに統廃合や共学化の動きが加速するかもしれません。
また、大学経営に関わる企業、たとえば学校法人向けシステム開発を行う「ベネッセホールディングス」や、教育支援サービスを展開する「リクルートマーケティングパートナーズ」などにも間接的な影響が及ぶ可能性がありそうですよね。
教育関連株についても、少子化による市場縮小懸念から、長期的に弱含みの展開になるか注目していきたいところです。

誰かに話すならこんな風に話して

「京都のノートルダム女子大が学生募集をやめるんだって!少子化と共学志向の影響らしいけど、母校がなくなるって聞くとやっぱりショックだよね。京都の他の女子大も共学化してるみたいだし、これから女子大ってどうなっていくんだろう?」

引用元:朝日新聞(木子慎太郎撮影)、日経新聞、文部科学省データ

この記事を書いた人

Tatsunori Doi

個別相談はこちらから

資産運用や保険について、正しい知識を得ることは未来への大きな投資です。
D’s Money Knowledgeでは、充実したコンテンツを楽しみながら学ぶことができ、さらに個別相談であなたの悩みに専門家が直接お答えします。

あなたの未来に安心と選択肢を。今すぐ始めましょう!