ガソリン価格が過去最高の186.5円に!補助金ゼロでもGWに値下がり?背景と今後の見通し

レギュラーガソリンの全国平均価格が1リットルあたり186円50銭と過去最高に達した一方、4月17日からは政府の補助金がゼロ円に。家計や行楽シーズンに影響が懸念される中、専門家は「ゴールデンウィークには価格が下がる」との見通しを示している。今後の価格動向と背景を詳しく解説する。

話題の要点まとめ

  • レギュラーガソリンの全国平均価格が1Lあたり186.5円と、2023年9月と並ぶ過去最高水準に到達
  • 同時に、政府によるガソリン価格補助金が4月17日から完全に撤廃
  • 家計への負担が増す中、円高と原油価格の下落により「GWには価格が下がる」見通しも浮上
  • 現場のガソリンスタンドでは「高すぎて遠出できない」「燃費のいい車に変えても無意味」といった悲鳴も

関連ニュースの動向・背景

ガソリン価格が高騰している背景には、複数の要因が重なっている。まず、ガソリン価格は原油の国際相場と為替の影響を受けるが、直近まで中東情勢の不安定化や世界経済の減速懸念などで原油価格が高止まりしていた。

2022年から実施されていた政府の補助金制度は、一定価格を超えた際に石油元売り各社に対し補填を行い、消費者価格の急騰を防ぐ仕組みであった。しかし、4月中旬時点でガソリン平均価格が補助金の基準値である185円を下回ると見込まれたため、補助金は17日からゼロとなった。

実際の価格には、1〜2週間前の原油価格が反映されるため、現在の高値は過去の高水準な原油相場が影響しているとされる。

専門家のコメント・データ

第一生命経済研究所の永濱利廣首席エコノミストは、今後の価格見通しについて以下のように述べている。

「ガソリン価格は1〜2週間前の原油価格が反映されるため、現時点での価格高騰は過去の原油高の影響。しかし、現在は原油先物価格が下がり、為替も円高に進行しているため、今後は価格が下落する可能性が高い。補助金がゼロでも価格は下がる見通し」

加えて、原油価格の下落要因として、トランプ前大統領による追加関税措置の影響で世界経済への先行き不安が広がり、石油需要の鈍化懸念が強まっている点も挙げられる。

過去の類似事例と比較

過去にもガソリン価格が急騰した例はあり、特に2008年のリーマンショック直前や2022年のウクライナ戦争勃発直後が記憶に新しい。これらの局面では原油価格が1バレル=100ドルを超え、ガソリンも全国平均で180円台を記録していた。

ただし、これらの時期と異なり、現在は補助金制度が存在し、それが価格の天井をある程度抑える役割を果たしていた。その補助金がゼロになったことで一時的に市場価格が反映されたが、需給バランスと為替が落ち着きを見せれば、価格も沈静化する傾向があるとされる。

まとめ・筆者の一言

「ガソリン高すぎて遠出できないよ…」って声、ほんとに多いですよね。でも、補助金ゼロになったからといって、これからもずっと高止まりするわけじゃないのは少し救いかも。原油価格と為替ってすごく影響力があるので、連休に向けてもう少し下がってくれることを期待したいところです。節約しつつ、たまには自転車や電車でのんびり散歩するのも悪くないかもしれませんね。

このニュース、これと関係あるかも?

今回のガソリン価格の動向は、運輸・物流業界や観光業界、自動車関連産業に直接的な影響を及ぼしていると言えます。特に配送コストの増加は企業の利益圧迫要因となり、ヤマトHDや日本郵便などの大手物流企業の株価にも注目が集まりそうです。また、国内旅行をメインに扱うエイチ・アイ・エス(HIS)やJTBなどの業績にも間接的に影響を与える可能性があります。

今後の原油市況と為替動向次第では、再び補助金が復活する可能性もあり、政府の動きや市場の反応を注視しておくとよいでしょう。

誰かに話すならこんな風に話して

「最近ガソリン高すぎるって話題になってるけど、実はもうちょっとで下がる見通しらしいよ。円高と原油安の影響で、GWくらいには安くなるかもなんだって。補助金はゼロになったけど、逆に市場価格が下がってくれれば、そんなに心配しなくていいかもね!」

引用元 : FNNプライムオンライン、資源エネルギー庁、第一生命経済研究所、Bloomberg

この記事を書いた人

Tatsunori Doi

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