クッキーを一枚食べただけで救急搬送――5月上旬、甲府市の大学寮でインターネット購入の「高揚成分入りクッキー」を口にした男子大学生が突然2階から飛び降り負傷した。薬物検査では違法成分は不検出だったが、県警はクッキーが行動異常の引き金になったとみている。大麻類似成分を含む菓子が「合法」「新基準適合」と称してネットを席巻し、若年層を中心に被害が相次ぐ。その舞台裏と対策を探った。news.livedoor.com

話題の要点まとめ
・男子大学生が「合法ハイ」クッキー摂取後に転落負傷。違法成分は検出されず、本人は高揚作用を自覚。
・合成カンナビノイド入り菓子が通販・自販機・SNS広告で拡散。「リラックス」「ストレス解消」などを強調した販促が顕著。
・厚生労働省は健康被害報告を受けた物質を順次「指定薬物」に追加するが、新成分が次々出現し規制が後手に回る実態。
関連ニュースの動向・背景
2023年11月、西東京の祭りで配布された合成カンナビノイド「HHCH」入りグミを食べた5人が搬送され、同物質は同年12月に指定薬物へ追加された。english.kyodonews.net
沖縄県では危険ドラッグ入りグミ・クッキーによる救急搬送が2023年1〜10月だけで36件に達し、前年の9倍へ急増。県は「他人から菓子を受け取らないように」と警告を発している。okinawatimes.co.jp
自治体の警告にもかかわらず、検索エンジンやSNSでは「合法」「CBD由来」とうたう商品が広告に出続け、県外の若年層にも容易に届く構図が続く。
専門家のコメント・データ
横浜薬科大学・篠塚達雄客員教授(法中毒学)は「未知成分は少量でも幻覚や衝動行動を誘発し、急性精神障害を招く恐れがある。『合法』という表示を鵜呑みにしない啓発と、教育機関・警察の連携が急務」と指摘。
厚労省や警察の資料によると、指定薬物は2023年度末時点で2,420物質に達し、うち約3割が菓子類など食品形態で流通したケースだった。police.pref.kanagawa.jp
同省はEC事業者への販売停止命令や立入検査を継続し、自治体は教育機関と連携した講話や出前授業で危険性を周知している。
過去の類似事例と比較
2012〜14年に社会問題化した「脱法ハーブ」は吸引型が中心だったが、現在は摂取ハードルの低い菓子・飲料・ベイプへシフトしている。固形食品は匂いや外観で判別しづらく、SNSのプレゼント企画やオフ会で配布されやすい。米国でもTHC入りグミ誤食による子どもの死亡例が発生し、包装規制と年齢確認義務が強化されたが、日本では包装基準が整備途上にとどまる。
まとめ・筆者の一言
「合法」って書いてあると安心しちゃいますよね。でも実際には、規制をすり抜けただけの“実験的成分”が入っていることも多いんです。今回は2階からの転落で命は助かりましたが、判断力が飛んだ状態で高所へ行くなんて、本当に紙一重。ネットの安さと手軽さに流されず、「何が入っているか分からないものは口にしない」――これを徹底したいですよね!
このニュース、これと関係あるかも?
【業界】ヘルスケア・検査機器
【注目株・企業名】国内:シスメックス(6869)/海外:クロノス・グループ(CRON)
シスメックスは薬物スクリーニング装置を強化中、クロノスは医療用カンナビノイドの品質管理プラットフォームを展開中。危険ドラッグ問題が尾を引くほど、検査技術と正規カンナビノイド研究の需要は伸びそうですね!
誰かに話すならこんな風に話して
「ネットで買った“ハイになるクッキー”を食べた大学生が幻覚っぽくなって2階から飛び降りたんだって。違法成分じゃなかったけど危険ドラッグと同じで、厚労省も注意喚起してるらしいよ。『合法』表示でも油断できないね。」
引用元:
・読売新聞オンライン https://news.yahoo.co.jp/articles/4867b9fef3d4fd1b46e18941e6f1fae22bcc353a
・Kyodo News https://english.kyodonews.net/news/2023/11/9e9218b31fe2-japan-to-ban-cannabinoid-hhch-from-dec-2-after-gummies-make-many-ill.html
・沖縄タイムス https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1266793
・神奈川県警察「危険ドラッグはダメ。ゼッタイ。」 https://www.police.pref.kanagawa.jp/kurashi/soshiki_hanzai/mesh2002.html
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