【米国株は上昇スタート📈経済指標を控え、金価格急騰と金利動向に注目が集まった1日】

📈 主要指数の動き
2025年6月2日の米国市場は、主要指数がそろって上昇するポジティブな一日でした!
- S&P500:5,935.94(+24.25 / +0.41%)
- NASDAQ:19,242.61(+128.84 / +0.67%)
- NASDAQ100:21,491.74(+150.75 / +0.70%)
- ダウ平均:42,305.48(+35.41 / +0.08%)
- VIX(恐怖指数):18.36(-0.21 / -1.13%)
- 米ドル/円:142.66(-0.03 / -0.02%)
指数は全体的に堅調で、特にテック系に強さが見られました。VIXの下落も「リスクオン」ムードを裏付けていますね!
💡 注目のニュース・イベント
📊 金価格の急上昇が話題に
- COMEX金先物は3,406.40ドル(+91.00 / +2.74%)と大きく上昇。
- これはインフレ懸念に加えて、米国債利回りの上昇が長期的な「安全資産志向」を強めたことが要因です。
💰 米国債利回りが再び上昇
- 米30年債:4.9945%(+0.0630)
- 米10年債:4.4616%(+0.0440)
- 米5年債:4.0156%(+0.0370)
- 米2年債:3.9407%(+0.0270)
長期金利の上昇は、インフレ警戒とFRBのスタンスに対する投資家の読みを反映しています。
🔥 セクター別の動き
NASDAQ内のセクター別では次のような傾向がありました:
- 🔼 上昇:
- NASDAQ 通信:+0.48%
- NASDAQ 金融:+0.19%
- NASDAQ 工業:+0.29%
- 🔽 下落:
- NASDAQ 運輸:-0.29%
通信や金融が底堅く推移する中で、運輸セクターは燃料コストや物流懸念から売られ気味でした。
💵 注目銘柄ピックアップ
① NVIDIA(NVDA)📊 テック王者、さらに上昇中
AIブームの波に乗るNVIDIAは、ここ最近も強気継続。生成AI需要に支えられたデータセンター部門が好調で、投資家からの評価は依然高いまま。さらに、次世代GPU「Blackwell」シリーズの初出荷ニュースが材料視されており、今後の業績にも大きな期待がかかります。
また、TSMCとのサプライチェーン連携強化も伝えられており、製造面の安定性も好感材料。PERの高さには懸念もあるものの、「買いの流れ」は続いています。
② NEWMONT CORPORATION(NEM)⛏️ 金価格高騰で急騰!
金価格の急騰を受けて、世界最大の金鉱企業であるNewmontの株価も反応。インフレ懸念や地政学的リスクが高まる中、「金はやっぱり安心」と考える投資家が増加。ポートフォリオのヘッジ手段としても注目されており、短期的にも物色が活発です。
さらに、最近発表された生産コストの改善報告や、グリーンエネルギーへの移行方針もESG投資家に好印象を与えています。
③ DELTA AIR LINES(DAL)🛫 燃料コストと運賃上昇で逆風
運輸セクターで注目されたのがデルタ航空。株価は下落し、これは燃料価格の上昇や夏の旅行シーズンに向けた航空券価格の高騰がコスト圧迫要因として嫌気されたため。
一方で、乗客数の回復や国際便の需要増加といったポジティブ要因もあり、投資判断が分かれる局面です。
📊 投資家のムード
全体的には**「リスクオン」寄りの楽観ムード**。VIXが下がり、ハイテク株が買われている状況は、投資家が比較的安心してリスクを取っていることを示しています。
ただし、米国債利回りの上昇やインフレ懸念がくすぶっており、「一方向に傾くにはまだ慎重な姿勢」も見受けられます。
🚀 今後の注目ポイント
- ✅ 今週末に発表される米雇用統計(NFP)に大注目!
- ✅ FRBメンバーによるスピーチも複数予定、金利の先行きに対するヒントが出るか?
- ✅ インフレ指標(PCE、CPI)を睨んだ長期金利の動向
これらの材料次第で、相場の方向感がガラッと変わる可能性もあるので、注目です!
🤔 個人的な感想
「金価格の暴騰はちょっとビックリ😲」でしたが、それ以外は割と予想通りの展開。テックはやっぱり強いですね〜!
🧠 今日の豆知識:『VIX指数』ってなに?
✔️ 定義
VIX(Volatility Index)は、S&P500オプションの価格から算出される「市場の不安感」を示す指数。通称「恐怖指数」とも呼ばれています。
✔️ なぜ重要?
VIXが高い=市場に不安がある、VIXが低い=投資家が安心してリスクを取っているという目安になります。金融危機やパンデミックの際には急騰します。
✔️ 活用例
- 短期の相場予想やリスク管理に活用
- 株価指数のヘッジとしてVIX連動商品を購入することも
- 相場の過熱感や冷え込みを判断する指標として利用されます
💬 今日話せる小ネタ:なぜ金(ゴールド)はインフレに強い資産なの?
2025年6月2日、金価格が1日で+2.74%も上昇しました。では、なぜこんなにも「金」が注目されるのでしょうか?
その理由は、「金は無国籍で価値が変わりにくい=インフレや通貨価値の下落に強い」からなんです💡。例えば、紙幣は中央銀行が刷れば増えますが、金は自然の産物で供給が限られているため、価値が希少性に裏付けられています。
特に、インフレ率が高まって「お金の価値が目減りする」局面では、現金を持っているより金や不動産といった「実物資産」を持っていたほうが安全と考えられる傾向があります。
また、世界のどこでも価値が認められているため、地政学的リスク(たとえば中東情勢や戦争)などが高まったときにも「逃避先」として金に資金が流れやすくなるのです。
実際、2020年のコロナショックや2008年のリーマン危機の際にも、金は一時的に急騰しました。今回のように米国債利回りが上昇しているにも関わらず金が買われるのは、「景気に対する不安」が表に出てきたサインかもしれませんね。
次回も引き続き、経済の流れをわかりやすく追っていきます!📊✨
