今週最大の注目材料であるCPI(消費者物価指数)の発表を前に、米国株はテック中心に上昇。S&P500とNASDAQはしっかりとした動きを見せた一方で、ダウ平均は反落。ドル円はやや円高方向へ振れ、市場全体はややリスクオンのムードに傾きました。

📈 主要指数の動き
- S&P500:5,886.55(+42.36 / +0.72%)
- NASDAQ:19,010.08(+301.74 / +1.61%)
- NASDAQ100:21,197.69(+329.55 / +1.58%)
- NYダウ:42,140.43(-269.67 / -0.64%)
- ドル円:147.37(-1.37 / -0.78%)
- VIX:18.22(-0.17 / -0.92%)
- 米国債10年利回り:4.4749(+0.0180)
- 金先物(COMEX):3,256.60(+8.80 / +0.27%)
💡 注目のニュース・イベント
この日は経済指標の発表こそなかったものの、明日14日のCPI発表を控えたポジション調整が活発化。中でも、テクノロジー関連銘柄への資金流入が顕著で、AIをテーマにした買いが再び活発化しています。また、米国債利回りがわずかに上昇したことで、金融株も堅調な推移となりました。
🔥 セクター別の動き
- 上昇セクター:
- テクノロジー(+1.6%)
- 金融(+1.93%)
- 通信(-0.04%と小幅な動き)
- やや軟調だったセクター:
- 工業(+1.17%)
- 輸送(+0.69%)
特にNASDAQ金融セクターの+1.93%は目を引く動きで、金利環境への耐性や新たな収益源への期待感が株価を押し上げました。

💵 注目銘柄ピックアップ(詳細解説)
1. NVIDIA(NVDA)|AI熱が止まらない!期待感で株価上昇継続
- 背景: 決算を控え、生成AI向けGPU需要の強さが再評価されています。特にクラウド事業者からの需要が堅調で、最新H100 GPUの供給不足という報道も買い材料に。
- 投資家視点: AIブームは続くとの見方が強く、「押し目買い」の姿勢が多い一方で、CPIなどマクロ指標への警戒感も。
2. Goldman Sachs(GS)|金融セクターの主役、金利上昇を追い風に反発
- 背景: 長期金利の小幅上昇やボラティリティの上昇が、同社のような投資銀行に追い風。M&AやIPOの増加期待もあり。
- 投資家視点: 商業銀行よりも市場依存型のGSは、「今のような不安定な相場に強い」と評価されています。
3. Meta Platforms(META)|AIチャット機能強化で広告収益にも追い風⁉
- 背景: InstagramなどにAIアシスタント機能を統合する発表があり、ユーザー滞在時間の増加と広告収益向上への期待が高まりました。
- 投資家視点: AIをサービスに組み込む動きがGoogleやOpenAIに並ぶインパクトとして好感されており、再成長期待が強まっています。
📊 投資家のムード
全体的にやや強気〜選別買いのムード。CPI発表前ということもあり慎重な姿勢も見られましたが、好材料のある銘柄には積極的な資金が流入しています。VIXが18台と低水準なのも、投資家心理の安定を反映しています。
🚀 今後の注目ポイント
- 5月14日(水):CPI(消費者物価指数)発表
- コアCPIの鈍化が見られれば、利下げ観測が再燃し、株式市場にプラス材料。
- FRB高官の講演予定
- 金利政策に対する言及があるか注目。
- 半導体・小売セクターの決算終盤戦
- NVIDIA、Walmartなどの大型決算が続きます。

🤔 個人的な感想
テック株の元気さが本当に目立った一日!「AI関連はもう高い」と言われ続けてるのに、まだまだ買いが入るのは驚きです…!ただしCPI前にここまで上がると、発表後の反応がちょっと怖いかも…📉⁉
🧠 今日の豆知識:「P/Eレシオ(株価収益率)」ってなに?
◆定義:
P/Eレシオ(Price to Earnings Ratio)は、「株価 ÷ 1株あたりの利益(EPS)」で計算され、企業の収益力に対する株価の割高・割安を示す指標。
◆なぜ重要?
株式が将来の利益に対してどれくらい高く評価されているかを判断できます。平均より高ければ成長期待、低ければ割安またはリスクの兆候とも読めます。
◆実際の活用例:
S&P500全体の平均P/E(約15〜20倍)と比較し、個別銘柄が過大評価かどうかを見るのが一般的。たとえばP/Eが50倍のテック株は「高成長前提」が織り込まれているとされ、業績ミスには敏感になる傾向があります。
💬 今日話せる小ネタ:「ゴールドの価格がじわじわ上昇中、そのワケは?」
5月13日の金価格(COMEX)は3,256.60ドル(+8.80、+0.27%)と小幅ながら上昇を記録。実は2025年に入ってから、金価格はじわじわと高値圏を維持しており、いま再び投資家の注目を集めています。
その背景にはいくつかの理由があります。
- 実質金利の上昇が一服
金は利息を生まないため、金利上昇局面では不利ですが、最近は米国債利回りが落ち着いてきており、再び投資妙味が増しています。 - 地政学リスクや景気不安の高まり
中東情勢やウクライナ問題、中国の成長減速など、不確実性の高い局面では「安全資産」としてのゴールドが見直されます。 - 中央銀行による金の買い増し
IMFのデータによると、中国やロシアなどが外貨準備に金を多く組み入れており、構造的な需要増が背景にあります。
このように、金の価格上昇は一時的な投機だけでなく、グローバルな不確実性と構造的な資金流入によって支えられています。分散投資先として、長期保有を視野に入れる投資家も増えているようです✨
以上、5月13日の米国市場まとめでした!明日のCPI発表に備えて、しっかり準備しておきましょう📅🔥
