📅 5月5日(月)のアメリカ市場まとめ

ゴールデンウィーク中の日本とは対照的に、米国市場は月曜日も通常通り開場。週明けの相場は、やや重たいスタートとなりました。2025年5月5日のアメリカ市場は、主要株価指数が揃って下落。S&P500やNASDAQに加え、VIXの急上昇が投資家心理を冷やしました。

📈 主要指数の動き

  • S&P500:5,650.38(-36.29 / -0.63%)
  • NASDAQ:17,844.24(-133.48 / -0.74%)
  • NASDAQ100:19,967.94(-134.67 / -0.67%)
  • ダウ平均:41,218.83(-98.60 / -0.24%)
  • VIX(恐怖指数):23.64(+0.96 / +4.23%)
  • ドル円:143.72(+0.02 / +0.01%)

主要3指数がそろって下落。特にハイテク株中心のNASDAQが約0.74%の下げを記録しました。一方でVIXが4%以上上昇し、市場の警戒感が高まっている様子がうかがえます。

💡 注目のニュース・イベント

市場に影響を与えたのは、今週発表予定の米雇用統計への警戒感と、長期金利の上昇です。米10年債利回りが4.3433%(+0.0230)、30年債利回りは4.8295%(+0.0350)まで上昇し、株式のバリュエーションに重しをかけました。

🔥 セクター別の動き

  • 上昇
     → **金価格(COMEX)3,343.40(+3.09%)**と大幅上昇。リスク回避の動きが影響したと見られます。
  • 下落
     → NASDAQ工業(-1.05%)、**NASDAQ金融(-0.33%)**などが軟調。金利上昇の影響を受けやすい業種が売られました。

💵 注目銘柄ピックアップ

市場全体が軟調な中でも、注目された個別銘柄やセクターの動きがいくつか見られました。以下はそのハイライトです👇

Apple(AAPL)

  • 株価:182.55ドル(-0.82%)
  • 先週末の決算発表で売上減少&iPhone販売鈍化が明らかに。好調だったサービス部門が支えきれず、月曜日も続落しました。投資家は今後の中国需要や生成AI関連の展開に注目中。

NVIDIA(NVDA)

  • 株価:835.12ドル(-1.67%)
  • 最近の上昇が一服。AIブームを牽引してきたNVIDIAにも利益確定の動きが。とはいえ、5月22日の決算発表を控え、「買い直し」のタイミングを探る動きも。

Palantir Technologies(PLTR)

  • 株価:22.40ドル(+2.15%)
  • AI・データ分析関連の中小株として注目されるPLTRは、決算を翌日に控えながら買いが入りました。公的機関向け案件の伸びが注目されており、好決算なら再び話題になる可能性あり。

Gold Miners ETF(GDX)

金価格の上昇を背景に、金鉱株ETFも大幅高。Barrick GoldやNewmontなどの構成銘柄も軒並み上昇し、リスクオフムードの受け皿として資金が流入しています。

株価:34.78ドル(+4.21%)

📊 投資家のムード

全体的に「様子見モード」。週末に控える重要経済指標を前に、リスク回避の姿勢が強まりました。VIXの上昇がその心理を象徴しています。

🚀 今後の注目ポイント

  • 5月の米雇用統計(今週末予定)
  • FRB高官の発言による利上げ観測の変化
  • 5月中旬のCPI(消費者物価指数)発表にも要注目

🤔 個人的な感想

予想通りの慎重ムード!イベント前らしく「動かないけどちょっと不安…」という雰囲気が漂ってましたね。

🧠 今日の豆知識:「雇用統計」とは?

雇用統計とは?
アメリカ労働省が毎月第一金曜日に発表する、非農業部門の雇用者数や失業率、平均時給などをまとめた超重要な経済指標です。

なぜ重要?
米国経済の「健康診断書」とも言われ、FRBの金融政策判断にも直結。特に予想とのズレが大きいと、株・債券・為替市場すべてが揺れ動きます。

活用例:

  • 発表直後のトレードが活発に
  • ドル円やS&P500が急変動するケースも
  • 景気の強さや弱さを見極める材料として機関投資家も注視

チェックポイント:

  • 非農業部門雇用者数(NFP)
  • 失業率
  • 平均時給の伸び

投資家なら、月イチのこの「イベントデー」は要チェックです!

💬 今日話せる小ネタ:「なぜアメリカ株は“夜に”開いてるの?」

日本で米国株を取引している人にとってはおなじみですが、アメリカ市場が開くのは日本時間で夜10時半(夏時間は夜10時)〜翌朝5時。これは、アメリカ現地時間の朝9:30〜午後4:00に合わせているためです。

つまり、日本とNYの時差が約13時間(夏は12時間)あるため、日本から見ると夜の時間帯に当たるわけですね。

なぜこの時間に設定されているの?

  • 経済指標(米国は朝8:30に多く発表)を反映してから市場が始まるように設計
  • 午後4時にはその日の材料を織り込む時間が確保される
  • アメリカの金融業界は「朝型文化」が一般的で、早く始めて早く終わる働き方が主流

さらに、プレマーケットやアフターマーケットという時間外取引も存在し、日本の投資家も夕方や早朝に米株を取引できる仕組みが広がっています。

結論: アメリカ株が「夜に動く」のは、現地がちょうど本気を出す“朝”だから!夜ふかし投資家は世界の相場とつながってる証拠ですね。

この記事を書いた人

Tatsunori Doi

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