米国株はS&P500・NASDAQが連日の最高値更新🎉 ダウは小幅安も、ドル円は148円台へ。Fear & Greed Indexは“Greed”圏を維持し、市場は強気ムードが継続中です。
📈 主要指数の動き
指数 | 終値 | 前日比 | 変動率 |
---|---|---|---|
S&P500 | 6,389.77 | +1.13 | +0.01% |
NASDAQ | 21,178.58 | +70.26 | +0.33% |
NASDAQ100 | 23,356.27 | +84.02 | +0.36% |
NYダウ | 44,837.56 | -64.36 | -0.14% |
VIX(恐怖指数) | 15.03 | +0.10 | +0.66% |
ドル/円 | 148.53 | +0.87 | +0.59% |
米2年債利回り | 3.9319% | +0.0150 | |
米5年債利回り | 3.9767% | +0.0250 | |
米10年債利回り | 4.4198% | +0.0340 | |
米30年債利回り | 4.9647% | +0.0360 | |
金先物(COMEX) | 3,314.00 | -21.60 | -0.65% |
S&P500とNASDAQはわずかながらも史上最高値を更新。ダウはEUとの通商交渉をめぐる利確売りで小幅安に留まりました。Reuters
💡 注目のニュース・イベント
- 米国-EU通商合意:自動車関税15%で決着。貿易摩擦の後退が買い安心感につながり、指数は高値更新。Reuters
- “Magnificent 7” 決算ウィーク突入:Apple・Microsoft など時価総額トップ銘柄の決算が集中し、市場全体の方向性を左右へ。Reuters
- 米長期金利上昇:10年債4.42%までじり高。雇用統計とFOMCを睨んだポジション調整が続きそう。
🔥 セクター別の動き
セクター(NASDAQ) | 終値 | 前日比 | 変動率 |
---|---|---|---|
工業 | 12,358.17 | +28.29 | +0.23% |
運輸 | 6,764.71 | -35.55 | -0.52% |
金融 | 14,687.00 | -121.30 | -0.82% |
通信 | 495.39 | -6.69 | -1.33% |
景気敏感の工業が底堅く推移した一方、金融・通信が軟調。長期金利上昇と決算前の手仕舞い売りが重石でした。
💵 注目銘柄ピックアップ
- Whirlpool(WHR) 🌀
- アジア製品の輸入急増で米国内販売が失速。
- 通期EPSガイダンスを「10ドル→6〜8ドル」に大幅下方修正し、株価は-9%急落。
- 配当も1.75ドル→0.90ドルに減配を提案し、財務健全化を優先。
- CFOは「関税が完全発効すれば業績は回復へ」と前向き発言。
- しかし短期的にはコスト増・シェア喪失で逆風。
- バリュエーションはPER 12倍まで低下。配当利回りも再計算が必要。
- 競合のLGやSamsungが価格攻勢を強める中、防衛策として高付加価値モデルに集中。
- 関税適用時期と在庫調整の行方がポイント。
- “深押し待ち”の逆張り派には注目だが、当面は様子見が無難。ウォール・ストリート・ジャーナル
- Cadence Design Systems(CDNS) 🖥️
- 米政府への140 百万ドル和解金支払いで中国向け輸出違反問題を決着。
- それでも通期EPS見通しを6.85〜6.95ドルへ上方修正し、株価は+6.5%と逆行高。
- 好調なAIチップ需要とR&D減税効果が追い風。
- 中国売上比率は9%へ低下し、地政学リスクを緩和。
- 売上高は前年同期比+20%の12.8億ドルとコンセンサス超え。
- ソフトウェア・サブスクモデルが粗利率を押し上げ、営業利益率は40%台を維持。
- デザインサービス部門が自動車・防衛向けで拡大。
- 株価は年初来+45%、PERは44倍と割高感も。
- 決算カンファレンスで示された生成AI向けEDAツールへの期待が次のカタリスト。ReutersReuters
- Apple(AAPL) 🍎
- 来週決算を控え214.05ドル(+0.08%)と小幅高で終了。Reuters
- 時価総額3兆ドル目前だが、iPhone16の新AI機能やVision Pro 2の噂が株価を下支え。
- 市場はサービス部門の成長維持と、中国販売の回復度合いに注目。
- 円安進行で日本での価格改定観測もプラス材料。
- 他方、EUデジタル規制や対中関税上乗せリスクは依然として重し。
- アナリスト予想EPS 1.37ドルに対し、オプション市場の暗示変動率は ±4.2%。
- 配当と2,000億ドル規模の自社株買い余力が株価の緩衝材。
- “Mag 7”集中度合いの是正を懸念する向きもあるが、資金流入は続く公算。Bloomberg.com
📊 投資家のムード
CNN Fear & Greed Indexは74.17で“Greed”領域を維持。極端な強気一歩手前ですが、VIXが15台と低位安定しており、リスクオン優勢の地合い。「短期勢は追随買い、長期投資家は押し目待ち」が基本戦略になりそうです。MacroMicro
🚀 今後の注目ポイント
- FOMC(今週):金利据え置きが大勢も、パウエル議長の“higher for longer”発言に要注意。
- 雇用統計(今週末):平均時給が賃金インフレの指標に。
- Big Tech決算ラッシュ:Microsoft・Meta・Amazon・Appleのガイダンスが指数の方向を決める。Reuters
🤔 個人的な感想
「指数はほぼ横ばいなのに最高値!」——まさに“強者の横ばい”。薄商いでも値が崩れないあたり、市場の底堅さを実感しました😎
🧠 今日の豆知識:P/Eレシオ(株価収益率)
① 定義
P/Eレシオ(Price/Earnings Ratio)=株価 ÷ 1株あたり利益(EPS)。
たとえば株価100ドル、EPSが5ドルなら P/E は 20倍。「投資家がその企業の1ドルの利益に対し、何ドル払っているか」を示す物差しです。
② なぜ重要?
- 割安・割高のざっくり判定
- 市場平均(S&P500 の過去10年平均=約20倍)が“物差し”に。
- 業界平均を上回れば「期待先行」、下回れば「見放され気味」と読み取れる。
- 成長性 vs. リスクの天秤
- ハイテクは30倍超でも成長が速ければ許容される一方、公益株は10倍台が普通。
- 金利との比較
- 「E/P(益回り)=1÷P/E」を長期金利と比較し、債券より魅力的か判断する「フェド・モデル」という考え方も。
- 市場センチメントの指標
- バブル期には指数全体の P/E が急騰。過去平均との乖離で相場の過熱度を測れる。
③ 実際の活用例
企業 | 株価 | EPS(実績) | P/E | どう読む? |
---|---|---|---|---|
Apple (AAPL) | $214 | $6.30 | 34倍 | 強力な自社株買い&サービス成長期待でプレミアム価格📱 |
JPMorgan (JPM) | $200 | $14.80 | 13倍 | 金利上昇で利ザヤ拡大も、景気後退リスクを織り込み割安🏦 |
NextEra Energy (NEE) | $70 | $2.20 | 32倍 | 再エネ投資と安定配当が“債券代替”として高評価⚡ |
ポイント
- **TTM(直近12か月)とForward(来期予想)**を使い分けると、成長鈍化or加速を織り込める。
- 赤字企業や景気敏感株(利益がブレやすい)は P/E が歪むので要注意。
- P/E だけで判断せず、売上成長率・キャッシュフロー・負債比率など他の指標とセットで総合評価しよう💡
これで「その株、PERいくつ?」と聞かれてもサラッと答えられますね😉
💬 今日話せる小ネタ(500字以上)
EUとの通商合意が株式市場を押し上げましたが、実は自動車関税15%のインパクトは米国内サプライチェーンの再編にも波及します。EV(電気自動車)メーカーはバッテリーやレアメタル調達を北米域内に切り替えるインセンティブが高まり、結果としてテキサスやアリゾナのギガファクトリー新設計画が前倒しされる見込み。さらに、米国運輸省は“EV充電スタンド統一規格”を2026年までに策定すると報道されており、充電インフラ関連株(ChargePoint、Tesla Supercharger 提携先など)にも追い風が吹きそうです。一方、欧州勢はドル高と関税で価格競争力を削がれ、VW・Stellantisは現地生産検討を再加速とのこと。為替の観点ではドル高・ユーロ安+円安が同時進行しており、日本企業の米国投資も増えそう。こうした「サプライチェーン国境再構築」はインフレ圧力と成長期待を同時に生み出すため、今後のFOMCでも注目ワードになるはず。次の雑談で「米欧関税が実はリチウム価格にも影響しているんだよ」と語れば、一歩先行くマーケット通になれますよ😉