米国株はハイテクがしぶとく上昇する一方、ダウは軟調――7月24日のS&P500、NASDAQ、ダウ平均、米金利、ドル円、VIXの動きを初心者にも分かりやすく総ざらいします📈✨
📈 主要指数の動き
指数 | 終値 | 前日比 | 変動率 |
---|---|---|---|
NYダウ | 44,693.91 | -316.38 | -0.70% |
S&P500 | 6,363.35 | +4.44 | +0.06% |
NASDAQ | 21,057.95 | +37.94 | +0.18% |
NASDAQ100 | 23,219.86 | +57.45 | +0.24% |
VIX | 15.39 | +0.02 | +0.13% |
米ドル/円 | 147.11 | +0.11 | +0.07% |
米2年債利回り | 3.9162 | +0.0320 | — |
米5年債利回り | 3.9607 | +0.0250 | — |
米10年債利回り | 4.3997 | +0.0120 | — |
米30年債利回り | 4.9389 | -0.0100 | — |
金先物/COMEX | 3,371.70 | -1.80 | -0.05% |
NASDAQ通信 | 514.52 | +5.05 | +0.99% |
ハイテク主導でS&P500とNASDAQはプラスキープ。ダウは景気敏感株の売りでマイナス圏に沈みました。
💡 注目のニュース・イベント
- FOMCウオッチ📅:来週の米連邦公開市場委員会を前に、短期債利回りが上昇し「あと何回利下げ?」を巡る思惑が交錯。
- 決算シーズン山場📊:メガテック各社の決算が集中。好決算期待がNASDAQを下支え。
- 地政学リスク🌍:中東情勢のヘッドラインで原油が乱高下、関連株のボラティリティ増。
🔥 セクター別の動き
強かった業種 | 背景 |
---|---|
通信サービス(+0.99%) | ストリーミング広告収入の上振れ観測。 |
半導体 | AI関連需要期待で買い継続。 |
弱かった業種 | 背景 |
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産業・輸送 | 景気減速懸念で利確売り。 |
金融 | 長短金利差の縮小が収益圧迫懸念。 |
💵 注目銘柄ピックアップ
① Microsoft (MSFT)
- 生成AI「Copilot」利用拡大でクラウド成長が再加速との声。
- Azure部門はハイブリッド需要も取り込み盤石。
- OpenAIとのパートナーシップが研究→商用化の最短ルートに。
- 最近はAIスタートアップへの“出資ラッシュ”で触媒多彩。
- 競合Google Cloudとの価格競争はやや落ち着き気味。
- サイバーセキュリティ統合ソリューションへの評価も再び上向き。
- 株価は史上高値圏でもPERに割高感なしとのコメント多数。
- 逆に高PER銘柄調整局面では“質への逃避先”と見られやすい。
- 昨夜は終盤にかけて押し目買いが優勢。
- まもなく発表される決算ガイダンスが次の相場材料。
② Tesla (TSLA)
- 北米EV充電規格「NACS」採用企業がさらに拡大。
- 生産ライン自動化によるコスト削減が着実に進行。
- 中国工場の稼働率は一時的に低下も、第3四半期に回復見通し。
- 「Model Y」小幅改良版が口コミで好感触。
- サイバートラック量産化へ向け品質検証が最終段階。
- エネルギー貯蔵ビジネスの増収率が注目され始める。
- 自動運転FSDのサブスク比率上昇が粗利を下支え。
- CEO発言で相場が振れやすく、ボラティリティ高止まり。
- オプション市場ではコール優勢でセンチメント強気。
- 今夜のアナリスト・カンファレンスで需要見通しに焦点。
③ JPMorgan Chase (JPM)
- 金利上昇局面が利ザヤを押し上げる一方、貸倒引当金増が警戒材料。
- 取引銀行部門ではM&Aアドバイザリー手数料が回復。
- 市場部門は債券トレーディング好調が継続。
- リテール部門の預金流出鈍化で安定度アピール。
- デジタルバンキング利用者数が過去最高を更新。
- 配当と自社株買いの株主還元姿勢は依然強気。
- 新しいAIチャットボット導入でコスト効率化を狙う。
- 規制コスト上昇リスクには慎重なガイダンス。
- 債券利回り変動でトレーディング収益のサプライズ余地あり。
- 大手行の中では最も財務健全性が高いと評価されがち。
- 今期は与信費用の見通しが株価モメンタム左右へ。
- ESG投資家の資金流入が続き相対的な需給は良好。
📊 投資家のムード
「ハイテクは買い、景気敏感は様子見」というミックスセンチメント。短期筋はFOMC前の利益確定を優先しつつも、AI関連テーマに対しては押し目待ち姿勢が広がっています👀
🚀 今後の注目ポイント
- 7/26 米GDP速報値:成長モメンタム確認へ
- 7/30 PCEデフレーター:インフレ鈍化が続くか
- メガテック決算ラッシュ:Amazon・Appleの数字が指数を左右
🤔 個人的な感想
ダウはやや大きめに下げましたが、「テック強し」をあらためて感じる展開!金利が上がってもAI関連への期待が勝った1日でした💡
🧠 今日の豆知識:EV/EBITDAとは?
- 定義:企業価値(Enterprise Value)をEBITDAで割ったバリュエーション指標。株価だけでなく負債・現金を含む総合的な“企業の値札”を示す。
- なぜ重要?:業種や資本構成が異なる企業同士でも比較しやすく、M&Aやバリュー株発掘で重宝。減価償却・税負担の差異をならすことで“実力の稼ぐ力”を評価できる。
- 活用例:同業他社の平均EV/EBITDAより低い企業を探せば、買収プレミアム余地や割安度を測るヒントに。逆に高すぎる場合は過熱感のサインになることも。
💬 今日話せる小ネタ
アメリカ西海岸の港湾で進む自動化クレーン導入が、実は日本のロボット企業に特需をもたらしています。ロサンゼルス港では荷役作業の約40%が無人化され、24時間稼働でトラック待機時間を平均30%短縮。ここで使われているモーター制御部品の一部は日本メーカー独占状態で、円安も追い風。港湾労組の「仕事が奪われる」との反対や、サイバー攻撃リスクが課題ですが、長期的には**“スマートポート”**投資が加速し世界各地へ波及しそうです。日本株の掘り起こしテーマとしてもチェックしておきたいですね🚢💡