米国株が小幅続伸🔥S&P500は6,305.60とわずかに上昇、NASDAQ100も23,180.06へ⤴️金利低下が追い風となる一方、ダウは小反落。主要指数と注目材料を初心者向けにサクッと解説します!
📈 主要指数の動き
指数 | 終値 | 前日比 |
---|---|---|
S&P500 | 6,305.60 | +8.81(+0.13%) |
NASDAQ100 | 23,180.06 | +114.58(+0.49%) |
NASDAQ総合 | 20,974.17 | +78.51(+0.37%) |
NYダウ | 44,323.07 | -19.12(-0.04%) |
VIX(恐怖指数) | 16.65 | +0.24(+1.46%) |
米10年債利回り | 4.3797 | -0.0510 |
米30年債利回り | 4.9450 | -0.0540 |
米5年債利回り | 3.9167 | -0.0440 |
米2年債利回り | 3.8607 | -0.0140 |
ドル/円 | 147.42 | +0.04(+0.03%) |
COMEX金先物 | 3,414.20 | +7.80(+0.23%) |
長期金利がそろって低下し、ハイテク株には追い風。一方でダウはわずかにマイナスと強弱まちまちの一日でした。
💡 注目のニュース・イベント
- FRB高官のハト派発言による利上げ観測後退で金利が低下し、ハイテクへ資金流入
- 大型テック決算目前でポジション調整の買い戻し
- 中東情勢の緊張が金価格をサポート、リスクオフとインフレヘッジの思惑が交錯
🔥 セクター別の動き
- テクノロジー&通信:NASDAQ通信指数は504.36(+1.16%)。生成AI需要の期待が継続。
- 金融:NASDAQ金融指数は14,624.02(-0.84%)と冴えず。長短金利差の縮小で利ざや懸念。
- 資本財(運輸):NASDAQ運輸指数は6,521.32(+0.05%)と横ばい。燃料高と需要鈍化が重し。
💵 注目銘柄ピックアップ
① NVIDIA(NVDA)
- 生成AIブームの“心臓”GPU需要は依然旺盛
- 取引終盤にかけ買いが加速、時価総額は再び2兆ドル間近
- 直近でクラウド大手との長期供給契約報道が好感
- データセンター用Hopper/H200の供給制約は続くが「品薄=高マージン」期待
- 中国向け規制リスクは織り込み済みとの声も
- アナリスト多数が目標株価を引き上げる強気スタンス
- AI関連ETFでも最大構成比、パッシブ資金流入が下支え
- オプション市場ではIV(インプライド・ボラティリティ)が高止まり
- 10月期決算を控え、ガイダンスが来期どこまで伸びるかが最大焦点
- 個人投資家のSNS言及数トップを維持
② テスラ(TSLA)
- 前日発表のFSD(完全自動運転)月額値下げがドライバー獲得を加速
- 中国での価格競争再燃も、上海ギガファクトリー増産計画でシェア維持狙う
- エネルギー貯蔵ビジネスが過去最高売上を更新し“自動車依存”の懸念を緩和
- ドイツ工場でのサプライチェーン混乱の一部解消が伝わり好感
- IRA(インフレ抑制法)クレジット恩恵で粗利率の底打ち観測
- CEOマスク氏が「ロボタクシー量産へ前進」とXで示唆、思惑相場へ
- しかし短期的にはマージン圧迫を懸念する空売り勢も増加
- ボラティリティの高さからデイトレーダー人気は不動
- 社債市場でのスプレッド縮小→クレジット改善が進行
- 来週の決算でフリーキャッシュフロー動向が要注目
③ JPモルガン・チェース(JPM)
- 大手銀行決算ラッシュのトップバッターとして好決算を発表し注目度大
- 預金流入が想定上回り、ネット金利収入(NII)が市場予想+5%
- 投資銀行部門はM&A回復が遅いながらも債券引受で健闘
- CEOジェイミー・ダイモン氏は「ソフトランディング」に慎重姿勢を維持
- バランスシートの流動性は高く、自己資本比率CET1も規制水準を余裕でクリア
- 株主還元では増配+300億ドル規模の自社株買いを発表
- 銀行ストレステスト通過で追加資本負担懸念が後退
- 長期金利低下で債券保有含み損が縮小→株価下支え
- 一方、商業用不動産ローンの延滞率増加には警戒の声
- 地銀買収の可能性が取り沙汰され、成長戦略に注目集まる
📊 投資家のムード
利下げ期待でハイテクに再び資金が流入し**「やや強気」**が優勢。ただし決算シーズン真っただ中ということもあり、様子見のポジション調整も散見される状況です。
🚀 今後の注目ポイント
- 来週発表のFOMC政策金利&パウエル議長会見
- GAFAM決算(特にクラウド成長率)
- 7月米雇用統計での賃金インフレ動向
- 米財務省入札(2年・5年・7年)の結果と利回り動向
🤔 個人的な感想
「いや〜、ハイテクの底堅さがエグい!📈 ダウが小休止でも指数全体を押し上げるあたり、やっぱりAI銘柄の存在感は半端ないですね😎」
🧠 今日の豆知識
テーマ:逆イールドカーブ
1️⃣ 用語の定義
本来は長期金利>短期金利となるはずが、逆転して短期金利が長期金利を上回る状態のこと。
2️⃣ なぜ重要?
過去50年、逆イールドが発生すると1〜2年後に景気後退入りしたケースが多く、リセッションのシグナルとして注目。
3️⃣ 実際の活用例
債券ETFでデュレーション調整を行いリスクを抑える、株式ポートフォリオをディフェンシブ寄りに寄せるなど、逆イールド局面では資産配分の見直しが検討されます。
💬 今日話せる小ネタ
アメリカに続き、欧州でも生成AI規制の枠組み「AI Act」が最終合意へ向かっています。この法律はAIモデルのリスクを「最小」「限定」「高」「禁止」の4レベルで分類し、高リスク用途には厳格な透明性や監査義務を課す内容。ChatGPTのような汎用基盤モデル(GPAI)は“特別カテゴリー”として扱われ、開発企業は学習データの著作権確認や温室効果ガス排出の報告まで要求される見通しです。興味深いのは、EUが「AIの炭素フットプリント」を開示義務化しようとしている点。AIトレーニングは大量の電力を消費するため、再エネ比率や水使用量が企業評価の新指標になり得ます。もし米国上場のAI企業が欧州でサービスを展開する場合、この規制を無視できず、サステナビリティ情報の開示競争が世界規模に拡大する可能性も。投資家目線では「環境対応×AI」という新たなESGテーマが浮上し、再エネ電力を直接契約するデータセンター運営企業や、水冷技術を持つ半導体メーカーなど、周辺銘柄への波及を要チェックです。今後、日本企業も欧州市場向けAIビジネスでは同様の開示負担を背負うため、電力確保やサプライチェーンの脱炭素化が競争力の鍵となりそうですね。