📅 7月17日(木)のアメリカ市場まとめ


米国株はトランプ大統領の“パウエル解任”報道で一時ヒヤリ😱 それでも終値は主要3指数そろって小幅高。債券利回り低下とドル円軟化で、テックと金融が買い戻されました――詳しくチェック!

📈 主要指数の動き

指数終値前日比変動率
S&P5006,263.70+19.94+0.31%
NYダウ44,254.78+231.49+0.53%
NASDAQ総合20,730.49+52.69+0.25%
NASDAQ10022,907.96+23.37+0.10%
VIX(恐怖指数)17.16-0.22-1.26%
米ドル/円147.78-0.08-0.05%
米2年債利回り3.8875%-0.0720
米5年債利回り3.9851%-0.0670
米10年債利回り4.4513%-0.0380
米30年債利回り5.0031%-0.0150

長短金利がそろって低下し、金融条件はやや緩和方向へ。ドル円も小幅に円高、株式には支援材料となりました。

💡 注目のニュース・イベント

  • 「パウエル解任」報道で乱高下
    トランプ大統領が「パウエル議長を解任する可能性」と報じられ、市場は一時急落。しかし大統領本人が「解任はまずない」と火消しし、終盤にかけて買い戻しが優勢に。
  • インフレ・関税発言
    NY連銀ウィリアムズ総裁は「関税のインフレ影響はこれから本格化」と指摘。追加利下げ観測を後押し。

🔥 セクター別の動き

NASDAQ業種指数終値前日比動き
金融14,415.46+209.73 (+1.48%)銀行決算が想定超で買い優勢
運輸6,474.39+25.01 (+0.39%)物流需要底堅く続伸
通信496.18+2.07 (+0.42%)5G関連メガキャリアに買い
工業12,115.40+10.20 (+0.08%)防衛関連が限定的に支える

💵 注目銘柄ピックアップ

それぞれ10行以上の深掘り解説でじっくりチェック!

1️⃣ Netflix (NFLX)

  1. 決算発表を今夜控え“材料待ち”ムード。
  2. 有料会員数の伸びに市場の視線集中。
  3. 広告付きプランがARPUをどこまで押し上げたかが注目ポイント。
  4. 競合Disney+の価格改定で加入者流入の思惑も。
  5. 生成AIを使ったレコメンド強化がコンテンツ回転率を改善か。
  6. ただ制作コスト高は依然として重し。
  7. ストライキ収束後の新作ラインナップが豊富で先行き明るいとの声。
  8. オプション市場ではIV(インプライド・ボラティリティ)が急騰。
  9. “決算ギャンブル”を避けるヘッジ買いが観測。
  10. 終値こそ小動きだったものの、アフターで荒れる可能性大。

2️⃣ JPMorgan Chase (JPM)

  1. 前週発表の決算で純金利マージンが市場予想を上回り好感。
  2. 金利低下局面でもカードローン残高が拡大し増益確度が高い。
  3. CEO ダイモン氏は「消費は依然健全」と発言し景気懸念を緩和。
  4. 投資銀行部門はIPO復調で手数料急増。
  5. 自社株買いの再開が株価を下支え。
  6. コンプライアンス関連コストがやや嫌気されるも影響限定的。
  7. クレジットデフォルト率は歴史的低水準を維持。
  8. 市場は「パウエル問題」で債券が買われ、トレーディング収益にも追い風。
  9. 配当利回りが長期債と比較して魅力度アップ。
  10. 銀行株指数を引き上げる牽引役となりました。

3️⃣ Tesla (TSLA)

  1. 中国価格引き下げ観測で現地シェア維持に注目。
  2. FSD(完全自動運転)北米サブスク割引キャンペーンを開始。
  3. 新型Model 3「Highland」北米デリバリーが口コミで拡散。
  4. ギガテキサス増産がマージン改善に寄与との推計。
  5. バッテリー素材逆風はLFP採用拡大で一部相殺。
  6. エネルギー事業が黒字化フェーズ突入。
  7. Dojoスーパーコンピュータの稼働報道でAI関連物色も。
  8. キャッシュポジション厚く、利下げ局面での資金コスト優位。
  9. ただEU関税問題が短期リスクとして意識。
  10. 決算前のポジション調整で出来高細るも、個人投資家の関心は依然高止まり。

📊 投資家のムード

VIXが17.16と低下し、リスクオン優勢。ただし大統領発言一つで上下に振れる神経質な相場。短期トレーダーはヘッジ継続、長期勢は押し目拾いのスタンスが目立ちます。

🚀 今後の注目ポイント

  • 今晩のNetflix決算と翌日のTSMC・アブソルートデータなど半導体関連決算ラッシュ
  • 木曜発表の新規失業保険申請件数で労働市場の温度感を確認
  • 来週のFOMCブラックアウト期間入り前、FRB高官発言ラストスパート
  • 米中関税協議のヘッドラインにも要注意

🤔 個人的な感想

「いや〜、パウエル解任報道にはヒヤッとしましたが、結果的に“狼少年”で終わってホッ🤗 それにしても大統領のひと言で振り回される相場、体力勝負ですね!」

🧠 今日の豆知識:ベアフラット化(Bear Flattening)って何?

📖 用語の定義

イールドカーブ(=満期の異なる国債利回りを線でつないだもの)が、短期ゾーンほど金利が大きく上昇し、長期ゾーンの上昇幅がそれより小さいことで「傾きが平ら(フラット)になる」現象を指します。

  • “ベア”=金利上昇(債券価格下落)局面
  • “フラットニング”=カーブの傾きが緩やかになること
    つまり 「ベアフラット化」=“ショートエンドがグッと上がり、ロングエンドはほどほど” という動きです💡

❓ なぜ重要?

  1. 政策金利引き上げ観測のサイン
    FRBが利上げに動く・動きそうだと市場が感じると、まず2年債など短期利回りが敏感に反応します。
  2. 景気減速懸念の度合いを測れる
    長期金利があまり上がらない=将来の成長やインフレ見通しが控えめ、という市場の読みを映します。
  3. 銀行・証券の収益インパクト
    傾きがフラットになると、銀行の“長短金利差”ビジネス(預金→長期貸出)が圧迫されがち。株価にも影響大。
  4. リスク資産のバロメーター
    急激なベアフラットは「政策ミス」シグナルと捉えられ、株式や新興国通貨が荒れるケースも⚠️

🛠 実際の活用例

シチュエーションどう活かす?ポイント
① 米FOMC前のポジション管理2年債先物を売り、10年債先物を買う“2s10sフラットナー”でヘッジ利上げが思ったよりタカ派なら利益、ハト派ならロス限定
② バンカーズ投資判断イールドカーブが急速にフラット化 → 銀行株に弱気、保険株はやや中立利ザヤ縮小懸念でPBR低下リスク
③ ハイテク株のバリュエーションチェック長期金利があまり上がらずディスカウント率が抑えられるため、成長株PERが崩れにくいカーブの“水準”より“傾き変化”に注目
④ 新興国債券ETFの組み入れタイミング米短期金利急騰=ドル高要因 → EM債売りが膨らみやすいので、押し目狙いの指標にEM通貨ヘッジコストも要チェック

💬 一言まとめ

「短期金利が“ドスン”と上がるわりに長期金利はノロノロ」――これがベアフラット化。FRBのタカ派シフトと景気鈍化懸念が同時にのぞくサインなので、株も債券もポジション取りは慎重に👀✨

💬 今日話せる小ネタ

米国市場が「政治リスク」で荒れるとき、実は“安全資産”として買われるのは日本国債よりもオーストラリア国債だった――そんなデータをご存じでしょうか?理由は2つ。第一に、オージー債は米ドルとの金利差が大きく、キャリートレードに適しているため、リスク回避局面でも一定の需要が残ります。第二に、豪州経済は資源輸出依存度が高く、世界景気が減速しても中国向け鉄鉱石やLNGのベース需要が底堅いと見られるからです。このため“米→豪→日本”という資金シフトが起き、結果として豪ドル建て債券が意外と値持ちするケースが少なくありません。さらに面白いのが為替ヘッジ付きオージー債ETF。米投資家から見れば「ドルベースで豪州利回りだけを享受」できるとあって、ボラティリティが低い割にリターンが抜けて良い――という過去10年のパフォーマンスデータも。次のパウエル発言で市場が再び揺れたら、「オーストラリア債どう?」と話題にしてみると、ちょっと通っぽいかも?🌏💬

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この記事を書いた人

Tatsunori Doi

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