米国株は小幅続伸📈。S&P500・NASDAQがプラス圏を維持する一方、VIXが急騰し“楽観と警戒”が交錯。CPIと大手銀行決算を控え、投資家は様子見ムードです。
📈 主要指数の動き
指数 | 終値 | 前日比 | 変動率 |
---|---|---|---|
S&P500 | 6,268.56 | +8.81 | +0.14% |
NASDAQ総合 | 20,640.32 | +54.80 | +0.26% |
NASDAQ100 | 22,855.63 | +75.03 | +0.32% |
NYダウ | 44,459.65 | +88.14 | +0.20% |
ドル/円 | 147.81 | +0.11 | +0.07% |
VIX(恐怖指数) | 17.20 | +0.80 | +4.87% |
米国債利回り
2年:3.9040(-0.0100)│5年:3.9921(±0.0000)│10年:4.4373(+0.0140)│30年:4.9812(+0.0240)
コモディティ
金先物(COMEX):3,354.40(-4.70/-0.14%)
💡 注目のニュース・イベント
- トランプ前大統領がEU・メキシコに新たな関税を示唆し、貿易摩擦リスクが再燃。
- 今週は6月CPIと大手銀行決算(JPM・WFC・BLKなど)を控え、市場は“ポジション軽め”で静観。
- ビットコインが12万ドル台に乗せ、暗号資産関連株に買いが波及。
🔥 セクター別の動き
セクター(NASDAQ) | 終値 | 前日比 | コメント |
---|---|---|---|
金融 | 14,390.58 | +104.37(+0.73%) | 決算期待でじわり上昇 |
工業 | 12,203.59 | +71.48(+0.59%) | インフラ需要が追い風 |
通信 | 500.59 | +2.87(+0.58%) | 5G案件の進展報道 |
輸送 | 6,555.31 | -35.15(-0.53%) | 景気敏感で利益確定売り |
💵 注目銘柄ピックアップ
1. JPMorgan Chase(JPM)
- 決算直前で“嵐の前の静けさ”。
- 高金利が純金利マージンを押し上げ。
- 預金流出とカードローン残高の行方が焦点。
- 生成AI活用のリスク管理モデルをテスト中。
- デリバティブ需要増でトレーディング収益も底上げか。
- アナリスト評価は“アウトパフォーム”多数。
- 配当利回り3%超で長期資金が流入。
- 注視ポイント:投資銀行手数料とコンプライアンスコスト。
- 想定上振れならポジティブサプライズ。
- 決算後のボラティリティ拡大に要警戒。
2. NVIDIA(NVDA)
- 新GPU「AI特化モデル」発表で再び脚光。
- TSMCの供給増強で品薄懸念が緩和。
- Microsoft・Metaと長期購入契約との報道。
- データセンター投資熱で“在庫即完売”状態。
- RSI70手前で短期過熱感も。
- 競合AMDの新製品発表が来週控え、要ボラ覚悟。
- 時価総額はApple・Microsoftに次ぐ3位を維持。
- “AIブームの本命”から“インフラ銘柄”へ格上げ議論。
- 個人投資家は押し目待ち継続。
- テクニカル的には75日線がサポートライン。
3. Coinbase(COIN)
- ビットコイン急伸で取引高20%増(社内ブログ)。
- SECとの規制合意観測がセンチメントを押し上げ。
- ステーキングやUSDC利息で収益多角化。
- レイヤー2「Base」のTVL急増。
- 高ボラは短期売買勢の楽園。
- コスト削減目標達成が利益率に寄与。
- ヘッジファンドのショートカバーが続く。
- ETFニュース次第で再度急騰も。
- “取引所”から“Web3プラットフォーム”へ脱皮できるかが鍵。
- ガバナンス強化が長期評価の試金石。
📊 投資家のムード
指数はじわ上げ、VIXは急騰──「警戒しつつも買いはやめない」というねじれた心理。CPIと決算の結果次第で一気に強弱が決まりそうです。
🚀 今後の注目ポイント
- 7/16:6月CPI
- 7/17:パウエルFRB議長の議会証言
- 7/18:JPM/WFC/BLK 決算
- 7/19:ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
- 8/1:EU・メキシコ関税発動期限
🤔 個人的な感想
VIXがピョンと跳ねた瞬間、「お、押し目チャンスか?」とワクワクしましたが、結局は“静かな上げ”。イベントドリブン相場の典型ですね😎。
🧠 今日の豆知識:ドルコスト平均法(DCA)
定義|一定額を定期的に投資し、買付単価を平準化する手法。
なぜ重要?|相場の上下にかかわらず機械的に買い続けるため、“高値掴み”のリスクを抑え、感情に左右されにくい。特に長期投資で威力を発揮。
実際の活用例|
- 毎月同じ日にS&P500 ETFを3万円ずつ積立。
- 給料日に即時自動買付を設定し、“使う前に投資”を徹底。
- 暴落局面でも買いを止めず、結果的に割安で多くの口数を取得。
💬 今日話せる小ネタ
いま米国で静かにブームになりつつあるのが「給料のリアルタイム受け取りサービス(Earned Wage Access=EWA)」。従来は2週間ごとまたは月1回だった給与サイクルを、働いた分だけ即日引き出せる仕組みです。背景には物価高による“給料日前の資金ショート”問題と、フィンテック企業の参入が挙げられます。代表例のスタートアップ「DailyPay」は、ウォルマートやターゲットなど大手小売のパート従業員向けに導入済みで、アプリからワンタップで日次給与をゲット。手数料は1回1~3ドルと少額ながら、ユーザー数は年間3,000万人超といわれ、ビジネス規模は急拡大中です。企業側のメリットは離職率低下と採用コスト削減。実際、あるファストフードチェーンではEWA導入後に従業員の定着率が20%向上したとの社内資料も。金融リテラシーの低さを懸念する声もありますが、利用者の85%が「高利のクレジットカード借入を減らせた」と回答する調査結果もあり、マイクロファイナンスとして注目されています。次に米国人と景気の話をするとき、「給料を日払いで引き出せるアプリ使ってる?」と聞けば、「おっ詳しいね!」と一目置かれるはずです👌。