米国株はS&P500・NASDAQがそろって上昇し、VIXも低下でリスクオンムード。金利低下が追い風となり、CPI発表前に強気の流れが続きました。
📈 主要指数の動き
指数 | 終値 | 前日比 |
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S&P500 | 6,263.26 | +37.74(+0.60%) |
NASDAQ | 20,611.33 | +192.87(+0.94%) |
NASDAQ100 | 22,864.90 | +162.65(+0.71%) |
NYダウ | 44,458.30 | +217.54(+0.49%) |
米ドル/円 | 146.31 | 0.00(0.00%) |
VIX | 15.94 | -0.87(-5.17%) |
金先物(COMEX) | 3,322.50 | +5.60(+0.17%) |
米30年債利回り | 4.8745% | -0.0720 |
米10年債利回り | 4.3418% | -0.0750 |
米5年債利回り | 3.9166% | -0.0700 |
米2年債利回り | 3.8616% | -0.0470 |
CME日経平均先物 | 39,910.00 | -75.00(-0.19%) |
💡 注目のニュース・イベント
- CPI(7/11)を控えた思惑買い
インフレ鈍化期待が金利低下と株高を同時に後押し。 - FRB高官のハト派コメント
「データ次第で年内利下げも射程」との発言で債券買い優勢。 - VIX急低下
15台へ突入し、投資家の恐怖感が一段と後退。
🔥 セクター別の動き
セクター | 動き |
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NASDAQ金融 +1.30% | 金利低下を好感し銀行株が買い戻し。 |
ハイテク全般 堅調 | AI関連を中心に幅広く上昇。 |
NASDAQ運輸 -0.12% | 原油価格上昇でコスト懸念、利益確定売り。 |
💵 注目銘柄ピックアップ
1. エヌビディア(NVDA)🔥
- AI向けGPU「Blackwell」の量産報道が再燃
- クラウド各社の設備投資計画に追い風
- 政府機関からの大型半導体調達観測
- アナリストが相次ぎ目標株価を引き上げ
- 時価総額トリリオン維持で存在感アップ
- データセンター向け売上の構成比が拡大
- 生成AI用途で競合との差がさらに拡大
- 自動運転向けSoCも採用事例が増加
- 株価は押し目買い意欲が強く底堅い
- 今後は7月末決算のガイダンスが焦点
2. アップル(AAPL)🍎
- 「Apple Intelligence」がWWDC後も注目継続
- Vision ProとiPhoneの連携デモが高評価
- サービス売上が過去最高ペースで推移
- 次期iPhoneのAI撮影機能がリークで話題
- インド生産拡大でコスト最適化へ
- サプライチェーンの地政学リスク分散
- 自社株買い継続でEPS押し上げ効果
- 米ドル高も価格帯戦略で消化
- 中国での販売底打ち観測が浮上
- 7月下旬の決算はガイダンス注目
3. バンク・オブ・アメリカ(BAC)🏦
- 利下げ観測で債券評価益が追い風
- 個人向けデジタル口座の開設が過去最高
- AIチャットbot「Erica」利用者1,500万人突破
- 与信コストが安定しリザーブ減少見込み
- 商業用不動産リスクへの備えを増強
- 2024年自社株買い枠350億ドルを発表
- 配当利回りが大手銀行でトップ水準
- リテール決済手数料の伸びが堅調
- 大型M&A案件の助言収益が回復基調
- 決算(7/16予定)でNIM動向が焦点
📊 投資家のムード
VIXが15台に沈んだことで「恐怖より好奇心」がやや優勢。とはいえCPI前で慎重姿勢も残り、楽観と様子見が半々の“夏相場らしい静けさ”。
🚀 今後の注目ポイント
- 7/11 CPI:インフレ鈍化なら利下げ期待上乗せ
- 金融決算ラッシュ(来週):銀行の与信費用に要注目
- FRBメンバー講演:市場との対話にブレなし?
🤔 個人的な感想
「夏枯れ」と言いつつ、指数は意外と元気!🍉
CPIが無風なら、S&P500の最高値更新チャレンジも見えてきましたね。
🧠 今日の豆知識:リバランス(Rebalance)
▶ 定義
ポートフォリオ内の資産配分が目標比率からズレたときに、売買で元に戻す作業を指します。
▶ なぜ重要?
- リスク管理:株高で株比率が過度に上がると、下落局面で大ダメージ
- 戦略維持:目標アセットミックスを守ることで長期リターンを安定化
▶ 実践例
- 四半期ごとに株と債券の比率を確認
- 株が60→70%に膨らんだら一部利益確定して債券へ回す
- 自動リバランス機能のあるロボアドを活用する手も◎
💬 今日話せる小ネタ(500字以上)
生成AIブームに乗るアメリカの「AIピザショップ」をご存じですか? カリフォルニア発のスタートアップが開発したのは、注文から焼き上げ・箱詰めまでをロボットとAIで完結させる移動式キッチン🍕。トラック型のキッチン内部には協働ロボットアームが並び、生地を伸ばし、ソースを塗り、トッピングを配置、最後は高温オーブンで焼成──ここまでわずか3分。AIは注文データを解析して需要予測と在庫管理を同時に行うため、フードロスが約80%削減されたといいます。さらに、アプリでの事前注文や位置情報連動マーケティングで「ランチ難民エリア」にピンポイント出店が可能。シリコンバレーのオフィス街では、昼休みに合わせて現れ“焼きたてピザ渋滞”を解消したとか。投資家からは「外食産業版テスラ」とも呼ばれ、シリーズCで2億ドル調達。ロボット×食品のコスト構造改革は、最低賃金上昇に悩む外食チェーンの救世主となるか注目です。