米国株は月末最終日も続伸!S&P500とNASDAQがそろって最高値を更新、ダウも堅調。金融株主導のリバウンドで上半期を締めくくりました📊✨米国株・主要指数の動きを初心者にも分かりやすく解説します!
📈 主要指数の動き
指数 | 終値 | 前日比 | 変動率 |
---|---|---|---|
S&P500 | 6,204.95 | +31.88 | +0.51% |
NASDAQ100 | 22,679.00 | +144.80 | +0.64% |
NASDAQ総合 | 20,369.73 | +96.27 | +0.47% |
NYダウ | 44,094.77 | +275.50 | +0.63% |
VIX | 16.73 | +0.41 | +2.51% |
ドル円 | 144.01 | ±0.00 | 0.00% |
米10年債利回り | 4.2319% | ▼0.0510 | |
金(COMEX) | 3,315.00 | +27.40 | +0.83% |
長期金利が低下する一方、株式は全指数プラスでフィニッシュ。VIXが上昇している点は“警戒感の残る強気相場”を示唆します。apnews.com |
💡 注目のニュース・イベント
- Fedストレステスト:22行すべてが資本要件をクリアし、金融株が買われる展開に。investopedia.com
- AI・クラウド関連銘柄が絶好調:Oracleが好決算を発表し最高値更新、ハイテク株を下支え。investopedia.com
- 米加貿易交渉の進展期待:カナダがデジタル課税を棚上げしたことで通商摩擦緩和の思惑が台頭。reuters.com
🔥 セクター別の動き
NASDAQセクター | 終値 | 前日比 | コメント |
---|---|---|---|
金融 | 13,956.67 | +220.31 (+1.60%) | ストレステスト通過で買い優勢 |
通信 | 510.82 | +5.28 (+1.04%) | 5G関連への期待感続く |
工業 | 12,112.27 | -32.28 (-0.27%) | 資本財はやや利益確定売り |
運輸 | 6,300.25 | -36.83 (-0.58%) | 原油高を嫌気し軟調 |
💵 注目銘柄ピックアップ
1️⃣ Oracle (ORCL)
- AIクラウド需要が追い風、CEOサフラ・キャッツ氏は「新年度は好調な滑り出し」とコメント
- 大手医療・金融機関との新規クラウド契約を複数発表し、年換算3 兆円超のランレートが視野
- 自社GPUを活用した生成AI基盤でAzure・AWSと差別化
- 株価は年初来で30%超上昇、S&P500採用銘柄の中でも上位パフォーマー
- 配当は19年連続増配見込み、株主還元も厚い
- テクニカル的にはRSI70台と過熱気味だが、押し目待ちの投資家も多数
- 生成AI関連ETFの組み入れ比率上昇で需給面も◎
- MDBやSNOWとの競合環境にも強気姿勢
- 今後は欧州リージョン拡張が成長ドライバー
- 「AIバブル第二幕」の旗振り役的ポジションに注目!finance.yahoo.com
2️⃣ JPMorgan Chase (JPM)
- Fedストレステストを余裕で通過、自己資本比率は想定超え
- 来期の自社株買い&増配余地が拡大し、投資家心理を後押し
- CEOダイモン氏は「米経済は依然健全」とコメント
- 金利ピークアウト観測でNIM低下懸念も、投資銀行部門の反転がカバー
- 住宅ローン需要は鈍化するも、カード利用額は堅調
- デジタルバンク部門「Chase UK」が黒字目前と報道
- “最強の財務体質”で時価総額は歴代最高圏
- グリーンボンド発行やESG戦略にも注力
- 次の焦点は7/12決算—トレーディング収益ガイダンス
- 「配当+安定成長」を狙う長期投資家から支持厚し💰 investopedia.com
3️⃣ Hewlett Packard Enterprise (HPE)
- Juniper Networks買収を巡る司法省との訴訟が和解、14 Bドルディール成立へ大きく前進
- ネットワーキング+AIインフラ統合でシナジー期待、Cisco包囲網を形成
- 「Edge-to-Cloud」戦略を加速、AIワークロード対応を全面に押し出す
- Juniper側は“独自ASIC+セキュリティ”強みをHPE製品群に組み込み可能
- 規制クリアでクロージングが今四半期内に前倒し濃厚
- 投資家はコストシナジーよりも売上成長への寄与を評価
- 株価はニュースを受けて出来高急増、年初来高値圏へ
- ただし統合コストとチャーン率がリスク要因
- 今後はAIデータセンタ向けスイッチとクラウドOSの展開が鍵
- “ポストCisco”時代のダークホースになるか注目!abcnews.go.comreuters.com
📊 投資家のムード
- 強気7:弱気2:様子見1くらいの体感。
- 「金利低下+AI+ストレステスト通過」でリスク選好ムードが再燃。
- とはいえVIX 16台&出来高細りは“ハイテンションだけど慎重”な市場心理を映す👀
🚀 今後の注目ポイント
- 7/3 ISM製造業指数—景気減速シグナルが出るか
- 7/5 雇用統計—平均時給インフレがカギ
- FOMC議事要旨(7/7公開)—年内利下げの地ならし?
- 7月前半スタートの決算シーズン、特にマイクロン・Teslaに注目
🤔 個人的な感想
「予想通り!」
“強気相場を嫌う材料が今は見当たらない”——とはいえ、VIXの小さな上昇がちょっと気になる😅
🧠 今日の豆知識:セクター・ローテーション
1. 用語の定義
セクター・ローテーション(Sector Rotation)とは、景気サイクルや金利、政策などの変化に合わせて資金が特定の業種(セクター)から別の業種へ順番に移動する現象を指します。たとえば「景気回復初期は景気敏感株→景気がピークに近づくとディフェンシブ株へ」といったイメージです。
2. なぜ重要?
- パフォーマンスを底上げ:全体指数が横ばいでも、強いセクターに乗るだけでリターンを伸ばせる可能性。
- リスクコントロール:景気後退局面で内需ディフェンシブや公益株を厚めにするとドローダウンを抑制しやすい。
- マクロシグナルの“翻訳機”:金利上昇=金融株追い風、原油高=エネルギー株に資金流入――というように、経済イベントが株価にどう影響するかを可視化してくれます。
3. 実際の活用例
- 景気回復初期
- 低金利+需要回復=住宅・素材・半導体に資金が集中
- 例:2020年後半の半導体ETF(SOXX)や住宅建設ETF(ITB)の急伸
- インフレ高進&利上げ局面
- コモディティ高騰でエネルギー株がトップパフォーマー
- 同時に金融株はNIM拡大期待で買われやすい
- 景気減速入り口
- 防御色の強い**公益事業(Utilities)・生活必需品(Consumer Staples)**へシフト
- 2022年後半~2023年前半にかけ、公益ETF(XLU)が相対的に堅調だった例が好サンプル
- AIブームのようなテーマ相場
- マクロではなく「技術革新」が資金の流れを決定づける場合も
- 2023~24年の生成AI関連セクター(半導体・クラウド)が好例
ポイント:セクター・ローテーションを捉えるには、①景気指標(ISM、雇用統計)、②金利動向、③コモディティ価格、④政策アナウンスを「セット」で確認すると効果的。ETFを使えば個別株よりも簡単にセクター間の資金移動に乗れるので、まずは少額で“行動観察”してみると理解が深まりますよ👍
💬 今日話せる小ネタ(500字以上)
米国市場が祝日の独立記念日モードに入る一方、カナダ政府がデジタルサービス税導入を見送ったというニュースがじわり話題🎉。本来は米国ビッグテック各社に最大3%課税する方針でしたが、U.S.通商代表部(USTR)との協議を優先し「交渉中は猶予」と方向転換。これにより米加FTA再交渉の地ならしが進むだけでなく、テック株にとって“税務リスク後退”が追い風に。背景には①AI半導体需要で北米サプライチェーンを強靭化したい米国、②レアメタル供給で協調関係を深めたいカナダ——両国の“Win-Win”な思惑が透けて見えます。実際、半導体製造に不可欠なニッケル・コバルトの埋蔵量を持つカナダは、米国主導の「フレンドショアリング」候補筆頭。足元ではEVバッテリー関連投資も急増中で、カナダ西海岸の港湾拡張計画がAIデータセンタ部材の物流網に組み込まれる可能性も。地政学×テクノロジーが絡むこのストーリー、雑談ネタにぜひ😉