📅 6月23日(月曜日)のアメリカ市場まとめ


米国株は中東情勢の“ひとまず鎮静化”を材料に全面高📈。S&P500は6,000台を回復し、NASDAQも堅調。金利と原油の一服でリスクオンが鮮明になりました。

📈 主要指数の動き

指数終値前日比変動率
S&P5006,025.17+57.33+0.96%
NYダウ42,581.78+374.96+0.89%
NASDAQ総合19,630.97+183.56+0.94%
NASDAQ10021,856.33+229.94+1.06%
ドル/円145.65−0.49−0.34%
VIX19.83−0.79−3.83%

👉 米10年債利回りは 4.3515%(+0.0300)、30年債は 4.8816%(+0.0230)と小幅上昇。ゴールドは 3,361.70 ドル(−0.98%)で一服。


💡 注目のニュース・イベント

  • 中東停戦“合意”観測 ─ トランプ大統領がイスラエル・イラン間の停戦成立を示唆し、地政学リスクが後退。原油急落で株式は買い優勢に。reuters.com
  • 原油安でインフレ懸念後退 ─ ブレントは1日で一時5%超の下げ。エネルギー安は米消費を下支えするとの期待。bloomberg.com
  • 「利下げ再開」思惑 ─ FRB高官のハト派発言で12月利下げ確率が65%へ上昇。債券買い戻しが進む一方、長期金利はなお4%台を維持。barrons.com

🔥 セクター別の動き

セクター(NASDAQ)終値前日比
運輸6,217.09+1.72%
工業11,936.89+1.51%
通信492.29+1.66%
金融13,453.87+0.36%

運輸・工業が原油安メリットでトップ。金融は利ザヤ縮小観測で出遅れ気味ながらプラス圏を維持しました。


💵 注目銘柄ピックアップ

1. テスラ(TSLA)🚗⚡

  1. ロボタクシー正式発表で“自動運転元年”ムードが最高潮。
  2. CEOマスク氏は「年内米5都市で商用化」とコメント。
  3. 市場はライドシェア市場への新規参入による収益多角化を先取り。
  4. 原油急落でEV相対優位性はやや後退も、補助金延長観測が支え。
  5. ショートカバーも絡み取引時間中は出来高が年初来トップ10入り。
  6. モルガンSは目標株価を15%引き上げ「Overweight」継続。
  7. オプション市場ではコール/プット比率が2.3と強気優勢。
  8. ただしFSD規制リスクは根強く、ボラティリティは年初比+25%。
  9. 時価総額は一時1.1兆ドルを回復。
  10. 中長期のカギはサプライチェーン(特に4680電池)の量産体制。investopedia.com

2. ボーイング(BA)✈️

  1. 中東停戦観測で防衛関連売りが先行するも、旅客需要回復期待で切り返し。
  2. Susquehannaが目標株価を240ドルに増額、「Positive」維持。
  3. 737MAXの追加納入再開が正式承認との報道。
  4. 6月納入機数は前年同月比+35%とコロナ後最高ペース。
  5. 部品サプライヤー不足は解消基調、在庫回転日数が2四半期ぶりに改善。
  6. 一方、過去の事故に関する集団訴訟が続き法務費用が上振れ。
  7. SAF(持続可能燃料)対応エンジンを採用する新機種の予備注文が100機超に。
  8. キャッシュフロー黒字転換が今年最大のテーマ。
  9. アナリスト16社中10社が“Buy”を継続、平均TPは214ドル。
  10. 株価は200ドル台前半で値固め、テクニカル的には200日線を上抜けトライ中。marketbeat.com

3. JPMorgan Chase(JPM)💰

  1. 長短金利差縮小で純金利マージン圧迫懸念が再燃。
  2. それでもトレーディング部門は商品・債券好調でQ2上振れ観測。
  3. 同社のWeekly Market Recapによると、米個人投資家の株式配分比率が再び上昇。
  4. CEOダイモン氏は「経済は依然ソフトランディングの可能性が高い」と発言。
  5. AIを活用したリスク管理システム第2弾を社内リリース。
  6. リテール部門では高金利定期預金の流入が加速、ネット口座開設が前年比+22%。
  7. 法人向けはM&A案件パイプラインが前四半期比+18%。
  8. 自社株買いは年間200億ドル枠のうち40%消化。
  9. 配当利回りは約2.5%と堅調。
  10. 株価は50日線をサポートにレンジ上放れを試す展開。am.jpmorgan.com

📊 投資家のムード

VIXが19.83(−3.83%)と20を割り込んだことで、短期的な“恐怖指数”は後退。ソフトランディング期待と地政学リスク緩和が交錯しつつも、市場全体はやや強気に傾いています。finance.yahoo.com


🚀 今後の注目ポイント

  • 6/26:5月PCEデフレーター
  • 6/27:米大統領選TV討論会1回目
  • 6/28:ミシガン大消費者信頼感確報値
  • 来週:半導体大手決算(Micron, AMD ほか)

🤔 個人的な感想

「やっと来たか6,000台!」― S&P500のキリ番到達は節目感たっぷり。原油安と停戦報道のコンボで“買わねば損”ムードが強かったですね😊。


🧠 今日の豆知識

テーマ:タイムバリュー(オプションの時間価値)
定義:オプション価格のうち、原資産価格と権利行使価格の単純差額(本質価値)を除いた“残り”の部分を指す。
なぜ重要?:満期までの残存日数が長いほどタイムバリューは大きく、時間経過(シータ)により日々減少。これがオプション売り戦略の収益源。
活用例:決算プレイでボラが跳ね上がった銘柄に対し、満期の短い高プレミアムPUTを売って「タイムバリューの減価」を取りに行く、といった戦術が代表的。


💬 今日話せる小ネタ

原油が急落する一方、メキシコ湾岸の天然ガス輸出ターミナル稼働率は過去最高を更新。米国は2025年にLNG輸出量でカタールを抜き世界首位が確実視されています。背景には

  • ヨーロッパのロシア産ガス依存脱却
  • アジア(特にインド)の電力需要拡大
  • 米国内シェール開発コストの低下
    があり、エネルギー地政学は“ガスの時代”へシフト中。日本企業も長期オフテイク契約を積極締結しており、為替ヘッジを含む資金調達が活発化。さらに、ガス冷房や水素混焼といった“次世代燃焼技術”の実証も進んでいます。原油価格だけでエネルギーセクターを語れない時代になりつつある――という話、明日のランチトークにどうぞ🍽️。

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この記事を書いた人

Tatsunori Doi

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