Tatsunori Doi 6月23日未明、米軍とイスラエル軍がイラン国内の主要核関連施設を空爆した。トランプ米大統領は「和平か、さらに悲惨な結末か」と警告し、イラン側は「必ず報復する」と宣言。最高指導者アリ・ハメネイ師は暗殺リスクを想定して後継者候補を3人指名したと報じられ、カルバラの戦いで殉教したフサインを想起させる「最後まで戦う」姿勢が注目されている。
話題の要点まとめ
・6月22〜23日にかけ、米国とイスラエルがイランのウラン濃縮施設などを攻撃
・トランプ大統領は「これ以上の報復なら壊滅的打撃」と発言
・ハメネイ師が暗殺を警戒し、後継候補を3名選定との報道
・イランは報復手段として対米サイバー攻撃、ホルムズ海峡封鎖、代理勢力によるミサイル攻撃を示唆
・原油価格は一時5か月ぶり高値、世界株式は様子見ムード
関連ニュースの動向・背景
米ワシントンポストは、イスラエル軍が過去最大規模でイラン各地を同時攻撃し、米軍は「地下貫通爆弾（GBU-57）」を実戦で初使用したと伝えた。
https://www.washingtonpost.com/world/2025/06/23/israel-iran-live-updates-us-trump/
ガーディアン紙は「イランが報復に選べる4つのシナリオ」を列挙し、第五艦隊基地（バーレーン）やイラク駐留米軍が有力標的になるとの専門家分析を紹介。
https://www.theguardian.com/world/2025/jun/23/first-edition-iran-israel-us-bombings
専門家のコメント・データ
カーネギー中東センターのマハ・ヤヒヤ所長は「イスラエルの先制攻撃で核開発は一時的に遅れるが、イランはNPT脱退を世論工作の切り札にして一気に兵器化へ動く可能性が高い」と警告。
https://carnegieendowment.org/middle-east/diwan/2025/06/israel-goes-to-war-with-iran?lang=en
米国土安全保障省のテロ警戒速報では「イラン系ハクティビストによる低レベル攻撃が増え、政府関連ネットワークが標的」と分析。
https://www.cbsnews.com/news/terrorism-advisory-bulletin-threats-us-iran-strikes/
市場面では、原油先物が一時1バレル＝100ドル目前まで急騰し、日経平均は前日比▲1.4%で引けた。ロイターは「投資家は報復待ちでリスク資産を削減」と伝える。
https://www.reuters.com/world/middle-east/analysts-react-markets-brace-iran-response-us-attack-2025-06-23/
過去の類似事例と比較
・1988年「プレイングマンティス作戦」で米海軍がイラン艦艇を撃沈。イランはタンカー襲撃で応酬し、ホルムズ海峡危機へ発展
・2020年1月、米軍がソレイマニ司令官を殺害。イランはイラク駐留米軍基地を弾道ミサイルで攻撃し、双方とも大規模戦争を回避
・今回の特徴は「核施設への直接空爆」と「最高指導者暗殺リスクの顕在化」。過去より報復エスカレーションの幅が大きく、シーア派の「殉教」観が政治カードになりうる点が新しい
まとめ・筆者の一言
正直、トランプ氏が再び「MIGA」を掲げてここまで踏み込むとは思わなかったですよね。ハメネイ師も92歳と言われる年齢で「殉教」を前面に出されると、一般市民が置き去りになる未来しか見えないのがつらいところ。イラン庶民にとっては経済制裁の長期化がいちばん痛いはずなので、何とか対話の糸口を残してほしいなあ、というのが本音だ。
このニュース、これと関係あるかも？
【業界】防衛・エネルギー
【注目株・企業名】IHI（日本）／石油資源開発（日本）／Lockheed Martin（米）／Exxon Mobil（米）
どこも有事リスクで上下動が激しいけど、防衛関連は短期的に買われやすいし、原油高が続けばエネルギー株も底堅いかも。ただ、情勢次第で一転急落もあるので、長期投資なら分散は必須だと思いますよ！
誰かに話すならこんな風に話して
「米とイスラエルがイランの核施設を空爆して、ハメネイ師は暗殺を覚悟して後継者を決めたらしいよ。シーア派は殉教を美徳にするから、報復が読みにくいんだって。原油も上がってるし、当面は中東リスク要警戒だね」
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