ガソリン暫定税率廃止法案、参院で与党が採決拒否 物価高対策はどうなる?

物価高が長期化する中、野党7党が共同提出したガソリン税の暫定税率廃止法案が衆院を通過し、21日に参院財政金融委員会で審議入りした。しかし自民党は「採決に値しない」として委員会採決を拒否。会期末の22日までに成立する見通しは極めて厳しい。(https://sp.m.jiji.com/article/show/3546374)

話題の要点まとめ

今回の法案はガソリン1リットル当たり25.1円上乗せされている暫定税率を7月1日から撤廃し、ガソリン価格を直接引き下げる狙いである。(https://sp.m.jiji.com/article/show/3546447)
与党はスケジュールの非現実性やスタンド在庫処理の混乱を理由に採決を拒否。一方、野党は「消費者目線の緊急物価対策」と主張し、委員長解任決議案提出も検討している。(https://sp.m.jiji.com/article/show/3546447)
通常国会は22日が会期末。与党が参院で過半数を握るため、法案成立のハードルは高い。

関連ニュースの動向・背景

直近のレギュラーガソリン全国平均価格は185円前後。政府は価格抑制のため10円補助を継続しているが、補助終了後の反動も指摘される。(https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/gasoline_price_shien_2025.html)
電力・食料品の値上げが相次ぐ中、夏の参院選を控え各党が物価高対策を競う構図だ。与党は一律2万円給付を掲げるのに対し、野党はガソリン減税や消費税減税を打ち出している。(https://sp.m.jiji.com/article/show/3546504)

専門家のコメント・データ

経済アナリストの吉田章氏は「暫定税率は“暫定”の名で半世紀維持されており、二重課税の構造も温存している」として抜本改革を提唱。年間1兆円超の減収については「道路投資の精査と景気浮揚による税収増で吸収可能」とみる。(https://note.com/butsuryuya/n/nb91323a54d22)
また物流経済研究所の試算では、ガソリン25円引き下げが実現すると、輸送コストは平均4.2%低下し、食料品価格を中心に物価上昇率を0.2ポイント押し下げる可能性があるという。(https://cdp-japan.jp/news/20250621_9420)

過去の類似事例と比較

2008年、「ガソリン国会」で暫定税率が一時失効し、1リットル当たり約25円値下がりしたが、1か月後に再可決で復活。給油待ち渋滞やスタンド在庫赤字が発生し、現場は混乱した。(https://webcg.net/articles/-/8749)
今回もスタンド側は「在庫への課税済み分をどう処理するか不透明」と警戒しており、採決時期と施行日のバランスが焦点となる。

まとめ・筆者の一言

採決の有無を巡って国会が揉めるたび、結局は消費者だけが高値のガソリンを払い続ける――そんな状況が続いていますよね。今度こそ「暫定」を終わらせる本気度が与野党双方に求められると思います。

このニュース、これと関係あるかも?

【業界】エネルギー流通
【注目株・企業名】ENEOSホールディングス(国内)、エクソン・モービル(海外)
ガソリン税が下がれば需要は刺激されるかもしれませんが、原油市況次第で収益はぶれるので要注意ですよね。インフラ維持費の議論も株価材料になりそう。

誰かに話すならこんな風に話して

「野党が『ガソリン1リットル25円値下げ』を打ち出したけど、与党が採決を拒否して揉めてるんだって。もし通ればガソリンは7月から一気に安くなるけど、在庫や補助金との兼ね合いで現場は大混乱らしいよ」

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この記事を書いた人

Tatsunori Doi

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