台湾政府が15日、中国を代表する半導体・AI企業であるファーウェイとSMICを「戦略的先端技術品目対象団体リスト」に追加した。これにより、TSMCやUMCなど台湾の各社は当該2社へチップや製造装置、パッケージ工程を輸出する際、都度許可を取得する必要が生じる。米国主導の規制に台湾が正式に加わった格好であり、中国の技術自立計画は重大な岐路を迎えている。reuters.com

話題の要点まとめ
- 台湾経済部は「国家安全」を理由に、ファーウェイとSMICを含む601団体を新たに規制対象へ追加。reuters.com
- 対象企業へ供給する全ての台湾企業は輸出許可を要し、違反時には罰則が科される。
- 背景には、TSMC製のチップレットがファーウェイのAIアクセラレータ「Ascend 910B」に組み込まれていたとの米調査がある。reuters.com
関連ニュースの動向・背景
米国は2022年以降、先端半導体の対中輸出を段階的に封じ込めてきた。今回台湾が歩調を合わせたことで、日本・オランダの装置輸出管理と合わせた「三重の包囲網」が形成されつつある。欧州連合も5月に対中技術移転の審査強化方針を示しており、サプライチェーンの分断は長期化が避けられない見通しだ。reuters.com
専門家のコメント・データ
市場調査会社TrendForceによれば、4月に強化された米規制の影響で2025年の中国AIサーバー市場における輸入チップ比率は63%から42%へ低下し、代わって国内勢(主にファーウェイ)が40%までシェアを伸ばすと予測される。台湾の追加規制はこの「内製化ブースト」に冷や水を浴びせる可能性が高い。trendforce.com
過去の類似事例と比較
2019年のファーウェイ禁輸措置、2023年のASML EUV装置ライセンス停止、そして2024年のTSMC AIチップ迂回輸出疑惑など、対中技術封鎖は「事件→規制」の連鎖で強化されてきた。今回の台湾措置は、製造・設計・パッケージの“三位一体”で供給を抑え込む初のケースとなり、過去事例よりも網羅的だと指摘されている。techpowerup.com
まとめ・筆者の一言
正直、このスピード感には驚きましたよね。台湾としては米国の圧力をかわしつつ、自国企業を守る「防御的規制」の色合いも濃いと感じます。とはいえ、中国側が次の抜け道を探るのも時間の問題。半導体の“モグラ叩き”は、まだまだ続きそうです。
このニュース、これと関係あるかも?
- 【業界】半導体製造装置/【注目株・企業名】レーザーテック、ASML
EUV関連の需要は依然底堅く、「次の規制」観測で短期的な恩恵もありそうですよね。 - 【業界】AIアクセラレータ/【注目株・企業名】エヌビディア(NVIDIA)、アンバレラ
中国向け特別仕様の開発が進む一方、グローバル需要の底上げが期待できます。今後の製品ラインアップに注目です!
誰かに話すならこんな風に話して
「台湾がファーウェイとSMICへの半導体供給をストップしたんだって。これで設計からパッケージまで中国が一段と作りにくくなるらしい。米国・日本・オランダも巻き込んだ包囲網で、AIチップの開発計画がまた遅れそうだよ」
引用元:ロイター通信、TrendForce、Tom’s Hardware
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