国内小売価格は1グラム1万7678円に到達。中東の地政学リスクが高まるなか、金への逃避需要が再び表面化している。gold.tanaka.co.jp

話題の要点まとめ
- 2025年6月16日朝、田中貴金属工業が発表した店頭小売価格は1グラム1万7678円となり、2営業日連続で史上最高値を更新した。gold.tanaka.co.jp
- イスラエルとイランの報復攻撃激化により、中東全域で緊張が高まっている。
- 世界の投資家は株式や暗号資産から資金を引き揚げ、金・米国債・ドルに資金を移す動きが強まった。
- ロイターによれば、ロンドン市場のスポット金は同日早朝に1オンス=3435ドル付近まで上昇し、4月の史上最高値3500ドルに迫った。reuters.comm.economictimes.com
関連ニュースの動向・背景
イスラエル空軍は13日深夜、イラン西部の弾道ミサイル関連施設を標的とした攻撃を実施したと報じられている。これに対しイラン革命防衛隊は対艦ミサイルで報復し、同地域の原油パイプラインにも被害が出たとされる。原油価格WTIは一時85ドル台まで急騰し、インフレ懸念が再燃した。エネルギー高と軍事衝突リスクの組み合わせは、市場参加者に「金こそが最後の安全港」との認識を改めて思い起こさせた。米連邦準備制度理事会(FRB)は19日のFOMCで政策金利据え置きを見込むが、地政学リスクが拡大すれば年内の利下げ開始が早まるとの観測も出ている。
専門家のコメント・データ
野村證券チーフストラテジストの松本実氏は「ドル高と安全資産需要が併存しており、金価格は短期的に調整しにくい」と分析する。Zanier Metalsのピーター・グラント氏は「3400ドルを明確に上抜けば、テクニカル的には3500ドル─3600ドルが射程に入る」とコメントした。reuters.com
国際通貨基金(IMF)の統計では、各国中央銀行の金保有量は2024年に1970年代以来の高水準へ回復した。とりわけBRICS諸国の買いが旺盛で、中国人民銀行は2025年1〜5月だけで約110トンを追加購入している。
過去の類似事例と比較
- 2020年3月:新型コロナ拡大初期
株式市場急落と並行し、金は一時1700ドル台へ上昇。感染第1波後に調整が入ったものの、3カ月で再び高値を試す展開となった。 - 2022年2月:ロシアのウクライナ侵攻
地政学リスクが顕在化した週に、国内金価格は1万1000円台から1万3000円台へ急伸。半年後にやや落ち着いたが、平均水準は一段高で推移。 - 今回(2025年6月):イスラエル・イラン衝突
前例と異なり、米国の利下げ観測が同時進行している点が特徴である。実質金利低下が続けば、過去より長期的な高値定着となる公算が大きい。
まとめ・筆者の一言
正直、金がここまで伸びるとは思いませんでしたよね。中東情勢のニュースが流れるたびにチャートが跳ねるのを見て、「やっぱり市場は敏感だなあ」と実感しました。インフレ対策で金を少し仕込んでおくと安心感が段違いだと感じます。とはいえ高値掴みのリスクもあるので、毎月少額ずつ積み立てるスタイルが無難かもしれません。
このニュース、これと関係あるかも?
【業界】貴金属採掘・資産運用
【注目株・企業名】
- 国内:住友金属鉱山(5713)
- 海外:バリック・ゴールド(NYSE:GOLD)
「金鉱株は地金より値動きが大きいから、上昇相場では面白いですよね!でも為替リスクも乗っかるので、ポートフォリオの一部にとどめるのが良さそう。」
誰かに話すならこんな風に話して
「イスラエルとイランがバチバチやってる影響で、金が1グラム1万7600円超えたんだって。安全資産として買いが集中してるみたいで、世界的にもオンス3400ドル台に接近中らしいよ。原油も上がってインフレ懸念が出てるから、しばらく金の強さは続くかもね。」
引用元:ロイター通信、Bloomberg、日経新聞、田中貴金属工業
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