発売直後にもかかわらずプレミア価格が成立しにくい――新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ2」が転売ヤー対策の“成功例”として注目されている。抽選参加のハードルを高め、初期出荷を従来比3倍に拡大し、主要フリマサイトと連携して高額出品を冷却。結果として、希望小売価格5万3,980円に対し6万8千円前後でも売れ残るケースが続出している。

話題の要点まとめ
- 6月5日発売のスイッチ2は4日間で世界350万台を販売。
- 公式抽選は「スイッチソフト50時間以上のプレー歴」「Nintendo Switch Online累計1年以上」など利用実績が必須。
- 家電量販大手ジョーシンは過去2年間で15万円以上購入した会員のみ抽選参加可とし、メールで専用URLを通知。
- ヤフオク!/ヤフーフリマは本体出品自体を禁止、メルカリ・ラクマも「空出品」禁止を徹底。
関連ニュースの動向・背景
人気商品の高額転売は、PS5や限定スニーカー、マクドナルド「ちいかわ」ハッピーセットなどでたびたび社会問題化してきた。実際、PS5 Pro 30周年モデルでは「PSNのプレー時間30時間以上」を条件とする抽選方式が導入され、転売率を抑えたと報じられている。
一方、マクドナルドはハッピーセット玩具の購入制限を4個に設定したものの、初回・第2弾とも想定より早期に完売。未開封のまま食品が廃棄される動画が拡散し、批判が集中した。
こうした“転売熱”の背景には、ECプラットフォームの普及とAI自動購入ツールの低コスト化がある。メーカー側が流通量拡大や本人確認を強化しなければ、高額取引は再燃しやすい。
専門家のコメント・データ
東洋証券シニアアナリスト・安田秀樹氏は「スイッチ2の転売率は1~2%程度で、前世代機のピーク時(約10%)と比べ激減した」と指摘。
またオンライン価格比較サイト「ゲームマップ」によれば、発売1週間時点の平均落札額は定価比+18%で、PS5初期(+82%)、Steam Deck(+45%)を大幅に下回る。大量出荷と抽選ハードルの合わせ技が奏功した格好だ。
過去の類似事例と比較
機種・商品 | 主な対策 | 転売プレミア率(発売1週間) |
---|---|---|
PS5 Pro 30周年(24年) | PSN30時間以上+国内住所限定 | +35% |
スイッチ有機ELモデル(21年) | 出荷抑制+抽選販売 | +70% |
ちいかわハッピーセット(25年) | 購入4個制限 | +150% |
スイッチ2(25年) | 抽選条件厳格+出荷3倍+フリマ連携 | +18% |
プレミア率を最小化した点で、スイッチ2のモデルは“過去最良”と言える。さらに保証書を廃止し、レシートが実質的な保証証憑になる仕様も「個人情報を渡したくない転売ヤー」への心理的ブレーキになったとみられる。
まとめ・筆者の一言
大量生産で在庫を潤沢にしつつ、応募条件で“本当に遊ぶ人”をふるいにかける――いやはや、任天堂の策士ぶりが光りますよね。個人的には「保証書レス」の発想が面白いと思います。レシート必須なら、転売ヤーも個人情報ジレンマで二の足を踏むはず。今後ガジェット全般で広がってくれると、消費者としてはホッとできそうだなぁ。
このニュース、これと関係あるかも?
【業界】家庭用ゲーム/デジタルエンタメ
【注目株・企業名】国内:任天堂(7974)、海外:ソニーグループ(SONY)
転売抑制が成功すると“正価で買える安心感”が広がり、長期的にはソフト販売やサブスク拡大にも追い風になりそうですね!
誰かに話すならこんな風に話して
「スイッチ2は抽選応募に“50時間以上プレー歴”って条件が付いたうえに、在庫が潤沢だから転売ヤーが儲からないらしいよ。ヤフオクも出品禁止で、6万8千円じゃ売れ残り。PS5の時より全然マシって話!」
引用元:産経新聞、Nintendo Life、Yahoo!オークションガイドライン、Essential Japan、Game Rant
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