【5月CPIが発表され、インフレの落ち着きが確認されるも、コア指数の粘着性が重しに。FOMC控え市場は慎重姿勢を継続】

📈 主要指数の動き
指数 | 終値 | 前日比 | 変動率 |
---|---|---|---|
S&P500 | 6,022.24 | -16.57 | -0.27% |
NASDAQ | 19,615.87 | -99.11 | -0.50% |
NASDAQ100 | 21,860.80 | -81.11 | -0.37% |
NYダウ | 42,865.77 | -1.10 | 0.00% |
米ドル/円 | 144.50 | -0.04 | -0.03% |
VIX(恐怖指数) | 17.26 | +0.31 | +1.82% |
📉 米国債利回り
- 2年債:3.9452(-0.0670)
- 5年債:4.0137(-0.0700)
- 10年債:4.4164(-0.0580)
- 30年債:4.9111(-0.0280)
📈 その他
- 金先物(COMEX):3,376.00(+32.60|+0.98%)
💡 注目のニュース・イベント
🔍 5月のCPI(米消費者物価指数)が発表されました!
- 総合CPI(前年比):+2.4%(前月:+2.3%)
- 総合CPI(月次):+0.1%
- コアCPI(前年比):+2.8%(前月:+2.8%)
- コアCPI(月次):+0.1%
🌟 予想通りの落ち着いた内容で、「インフレの鈍化は継続」との印象。ただし、**コアCPIの粘着性(sticky inflation)**は依然として気がかり。これを受けて、FOMCでの利下げ時期の見通しに注目が集まっています。
🔥 セクター別の動き
セクター | 終値 | 前日比 | 変動率 |
---|---|---|---|
NASDAQ工業 | 11,914.31 | -76.56 | -0.64% |
NASDAQ運輸 | 6,251.59 | -130.93 | -2.05% |
NASDAQ通信 | 485.42 | -8.10 | -1.64% |
NASDAQ金融 | 13,302.86 | +24.52 | +0.18% |
📉 運輸セクターが大幅下落。原油価格や国際物流の需要鈍化を織り込む動き。
📈 一方で、金融セクターは金利低下に伴い買いが優勢となりました。
💵 注目銘柄ピックアップ
✅ FedEx(FDX)
📉 -3.2%と大きく下落。
- 中国経済の回復鈍化や国際貨物の需要後退が圧迫材料。
- 競合UPSとの価格競争が再燃し、利益率懸念も。
- アナリストは短期的に慎重姿勢。6月下旬の決算が重要なイベントに。
✅ NVIDIA(NVDA)
📉 利益確定売りに押され-2.1%。
- 前日にAI関連で急騰した反動が出た格好。
- CPIが無難だったことでポジション調整の動きが拡大。
- 中期的な成長期待は変わらず、「押し目狙い」の買いも観測されました。
✅ JPモルガン(JPM)
📈 +0.4%と底堅い動き。
- 債券利回りの低下を背景に、金融株に買いが入りました。
- 同時に、FRBの規制緩和報道もポジティブ材料に。
- 高配当・安定収益の代表格として、リスクオフ局面でも選好されやすい銘柄です。
📊 投資家のムード
📉 様子見と慎重さが入り混じる地合い。
- CPIは無難な結果だったものの、FOMCの見通し次第で相場の方向感が決まりそう。
- 利下げ期待 vs インフレ持続の綱引き状態。
- VIX上昇もあり、短期投資家はポジション軽め。
🚀 今後の注目ポイント
- 📌 6月12日(木)深夜〜:FOMC政策金利&パウエル議長会見
- 📅 6月13日(金):米小売売上高/失業保険申請件数発表
FOMCでは金利据え置きが予想されるものの、年内利下げ回数の見通し(ドットチャート)に注目が集まっています!
🤔 個人的な感想
「CPI、無事通過〜!」って感じですね😌
予想通りで市場も一瞬安心したように見えましたが、コアの粘着性にはまだ警戒感が漂っています。FOMCが勝負所!
🧠 今日の豆知識:「コアCPI」ってなに?
コアCPI(Core CPI)は、消費者物価指数から食品とエネルギー価格を除いたもの。
→ これら2つは価格変動が大きいため、基調的なインフレトレンドを測るのに使われます。
💡 なぜ重要?
- FRB(米連邦準備制度)は金融政策の判断材料としてコアCPIを重視します。
- 総合CPIが下がっても、コアが高ければ「インフレは収まっていない」と見なされます。
🛠 活用例
- インフレ鈍化期待で株が買われる時、「コアCPIの低下」が材料視されます。
- 逆にコアが強いと「利下げはまだ先」とされ、株価にマイナス。
💬 今日話せる小ネタ:「インフレは収まった?米国消費者のリアルな実感」
5月のCPI発表を受けて、アメリカでは「数字ではインフレが落ち着いているように見えるけど、実際の生活はどうなの?」という声がSNSやメディアで多数見られました。
🛒 スーパーでは…
- 卵や牛乳、パンなどの“基礎食料”は価格がやや下がったものの、加工品や冷凍食品の価格は高止まり。
🚗 ガソリン価格は…
- 一時期より安くなったとはいえ、州によってはまだ高水準。カリフォルニアでは1ガロン5ドル超えが続く地域も。
🏡 住宅費は…
- 賃貸の家賃は横ばい〜若干下落。しかし、住宅ローン金利が高止まりしており、新規購入層には厳しい現実。
これらの背景から、「インフレが収まったと言っても、生活実感ではまだ“高いまま”」という認識が一般的になりつつあります。
マーケットでは数字がすべてかもしれませんが、実体経済の“声”にも耳を傾けることが、投資のヒントになることもありますよ😉
次回はFOMCの結果とマーケットの反応を総まとめでお届けします📊📆!お楽しみに!
