📅 6月11日(水)のアメリカ市場まとめ

【5月CPIが発表され、インフレの落ち着きが確認されるも、コア指数の粘着性が重しに。FOMC控え市場は慎重姿勢を継続】

📈 主要指数の動き

指数終値前日比変動率
S&P5006,022.24-16.57-0.27%
NASDAQ19,615.87-99.11-0.50%
NASDAQ10021,860.80-81.11-0.37%
NYダウ42,865.77-1.100.00%
米ドル/円144.50-0.04-0.03%
VIX(恐怖指数)17.26+0.31+1.82%

📉 米国債利回り

  • 2年債:3.9452(-0.0670)
  • 5年債:4.0137(-0.0700)
  • 10年債:4.4164(-0.0580)
  • 30年債:4.9111(-0.0280)

📈 その他

  • 金先物(COMEX):3,376.00(+32.60|+0.98%)

💡 注目のニュース・イベント

🔍 5月のCPI(米消費者物価指数)が発表されました

  • 総合CPI(前年比):+2.4%(前月:+2.3%)
  • 総合CPI(月次):+0.1%
  • コアCPI(前年比):+2.8%(前月:+2.8%)
  • コアCPI(月次):+0.1%

🌟 予想通りの落ち着いた内容で、「インフレの鈍化は継続」との印象。ただし、**コアCPIの粘着性(sticky inflation)**は依然として気がかり。これを受けて、FOMCでの利下げ時期の見通しに注目が集まっています。

🔥 セクター別の動き

セクター終値前日比変動率
NASDAQ工業11,914.31-76.56-0.64%
NASDAQ運輸6,251.59-130.93-2.05%
NASDAQ通信485.42-8.10-1.64%
NASDAQ金融13,302.86+24.52+0.18%

📉 運輸セクターが大幅下落。原油価格や国際物流の需要鈍化を織り込む動き。
📈 一方で、金融セクターは金利低下に伴い買いが優勢となりました。

💵 注目銘柄ピックアップ

✅ FedEx(FDX)

📉 -3.2%と大きく下落

  • 中国経済の回復鈍化や国際貨物の需要後退が圧迫材料。
  • 競合UPSとの価格競争が再燃し、利益率懸念も。
  • アナリストは短期的に慎重姿勢。6月下旬の決算が重要なイベントに。

✅ NVIDIA(NVDA)

📉 利益確定売りに押され-2.1%

  • 前日にAI関連で急騰した反動が出た格好。
  • CPIが無難だったことでポジション調整の動きが拡大。
  • 中期的な成長期待は変わらず、「押し目狙い」の買いも観測されました。

✅ JPモルガン(JPM)

📈 +0.4%と底堅い動き

  • 債券利回りの低下を背景に、金融株に買いが入りました。
  • 同時に、FRBの規制緩和報道もポジティブ材料に。
  • 高配当・安定収益の代表格として、リスクオフ局面でも選好されやすい銘柄です。

📊 投資家のムード

📉 様子見と慎重さが入り混じる地合い

  • CPIは無難な結果だったものの、FOMCの見通し次第で相場の方向感が決まりそう。
  • 利下げ期待 vs インフレ持続の綱引き状態。
  • VIX上昇もあり、短期投資家はポジション軽め。

🚀 今後の注目ポイント

  • 📌 6月12日(木)深夜〜:FOMC政策金利&パウエル議長会見
  • 📅 6月13日(金):米小売売上高/失業保険申請件数発表

FOMCでは金利据え置きが予想されるものの、年内利下げ回数の見通し(ドットチャート)に注目が集まっています!

🤔 個人的な感想

「CPI、無事通過〜!」って感じですね😌
予想通りで市場も一瞬安心したように見えましたが、コアの粘着性にはまだ警戒感が漂っています。FOMCが勝負所!

🧠 今日の豆知識:「コアCPI」ってなに?

コアCPI(Core CPI)は、消費者物価指数から食品とエネルギー価格を除いたもの。
→ これら2つは価格変動が大きいため、基調的なインフレトレンドを測るのに使われます。

💡 なぜ重要?

  • FRB(米連邦準備制度)は金融政策の判断材料としてコアCPIを重視します。
  • 総合CPIが下がっても、コアが高ければ「インフレは収まっていない」と見なされます。

🛠 活用例

  • インフレ鈍化期待で株が買われる時、「コアCPIの低下」が材料視されます。
  • 逆にコアが強いと「利下げはまだ先」とされ、株価にマイナス。

💬 今日話せる小ネタ:「インフレは収まった?米国消費者のリアルな実感」

5月のCPI発表を受けて、アメリカでは「数字ではインフレが落ち着いているように見えるけど、実際の生活はどうなの?」という声がSNSやメディアで多数見られました。

🛒 スーパーでは…

  • 卵や牛乳、パンなどの“基礎食料”は価格がやや下がったものの、加工品や冷凍食品の価格は高止まり

🚗 ガソリン価格は…

  • 一時期より安くなったとはいえ、州によってはまだ高水準。カリフォルニアでは1ガロン5ドル超えが続く地域も。

🏡 住宅費は…

  • 賃貸の家賃は横ばい〜若干下落。しかし、住宅ローン金利が高止まりしており、新規購入層には厳しい現実。

これらの背景から、「インフレが収まったと言っても、生活実感ではまだ“高いまま”」という認識が一般的になりつつあります。

マーケットでは数字がすべてかもしれませんが、実体経済の“声”にも耳を傾けることが、投資のヒントになることもありますよ😉


次回はFOMCの結果とマーケットの反応を総まとめでお届けします📊📆!お楽しみに!

この記事を書いた人

Tatsunori Doi

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