【米国株市場はまちまちの展開。NASDAQは堅調でS&P500は小幅高。VIXは上昇し投資家の警戒感も見え隠れ】

📈 主要指数の動き
- S&P500:6,005.88(+5.52、+0.09%)
- NASDAQ総合:19,591.23(+61.28、+0.31%)
- NASDAQ100:21,797.86(+36.07、+0.16%)
- NYダウ:42,761.76(-1.11、0.00%)
金利面では、米国債2年:4.0075(-0.0360)、10年:4.4877(-0.0220)とやや低下。
ドル円は144.50(-0.08、-0.06%)と円高方向へ微調整。
VIX(恐怖指数)は17.16(+0.39、+2.32%)と上昇し、若干の警戒感が広がっています。
💡 注目のニュース・イベント
この日は大きな経済指標の発表はなかったものの、
📌 FOMC(米連邦公開市場委員会)を週後半に控えた様子見ムードが広がっていました。
加えて、米長期金利がやや低下したことが、ハイテク株やグロース株を下支えする形に。
市場全体としては方向感に欠けつつも、特定セクターがしっかりと買われる流れでした。
🔥 セクター別の動き
📊 NASDAQ工業株指数:11,912.22(+80.75、+0.68%)と好調。
📉 一方、NASDAQ金融株指数:13,261.25(-39.59、-0.30%)
📉 NASDAQ通信株指数:492.15(-5.30、-1.07%)と下落。
この日のテーマは「景気敏感セクター vs 金利に敏感なセクター」。
金利が少し下がったことで製造業やハイテクに買いが入り、金融や通信は売られる展開でした。
💵 注目銘柄ピックアップ
🔹エヌビディア(NVDA)
前週に分割発表&好決算を出したNVDAは、この日も続伸。
AI関連の勢いが止まらず、半導体セクターをけん引しています。
GPUの需要は依然として強く、データセンターやクラウド業界からの引き合いも堅調。
個人投資家からの注目度も非常に高く、「割高でも買いたい」ムードが漂っているのが特徴的です。
🔹アップル(AAPL)
今週のWWDC(世界開発者会議)を前に、Apple株も注目の的。
新たなAI機能やSiriのアップデート発表が期待されており、「Apple版ChatGPT」の登場に期待感が高まっています。
ただし、この日は若干の利益確定売りが出たとの声もあり、やや小動き。
イベント後に材料出尽くしとなるか、再評価されるかが見どころ。
🔹バンク・オブ・アメリカ(BAC)
米長期金利の低下を受けて、銀行株には逆風。
特に商業銀行系は利ざや縮小懸念があり、BACも値を下げました。
また、今後の利下げ時期が注目される中で、金融株全体が“ディフェンシブ”からは外れ始めている印象も。
📊 投資家のムード
全体としては「様子見ムード」。
今週のFOMCを前に、新規のポジションを取りにくい雰囲気。
ただし、一部の成長株には「押し目買い」の動きも見られ、悲観一色ではありません。
🚀 今後の注目ポイント
🔜 6月12日のFOMC政策金利発表が最大の注目イベント。
利下げ時期への言及や、パウエル議長の発言に注目が集まります。
また、CPI(消費者物価指数)も間近に控えており、**「インフレと利下げの綱引き」**が続きそうです。
🤔 個人的な感想
この日はまさに「FOMC前の静けさ」って感じでしたね😌
個別株は元気でも、全体指数が小動きなのがそれをよく表している気がします。
🧠 今日の豆知識:バリュエーションとは?
バリュエーション(Valuation)は、企業や資産の「適正な価値」を見極めるための評価方法のこと。
株式投資の世界では、「この株、高すぎ?安すぎ?」を判断するための超基本ワードです💡
🔍なぜ重要?
- 株価が上がっているからといって「割安」とは限らない。
- **企業の実力(利益や成長性)と比べて、今の株価が妥当か?**を見るのがバリュエーション。
📊よく使われる指標:
- PER(株価収益率):株価 ÷ 1株あたり利益(EPS)
→ 数字が高すぎると「割高」、低すぎると「割安」の可能性 - PBR(株価純資産倍率):株価 ÷ 1株あたり純資産
→ 企業の資産価値と比べて安いか高いかを見る - EV/EBITDA:企業価値 ÷ キャッシュ創出力
→ 業種を超えた比較がしやすく、機関投資家がよく使う
🧠 どう活用する?
- 同じ業界内の企業とPER比較で「相対的な割安・割高」を見つける
- 成長株 vs 割安株の戦略に活用(グロース投資 or バリュー投資)
📌例:NVIDIAのPERが80倍、IntelのPERが15倍 → 「どちらが割安?」ではなく、成長期待に対して妥当かをバリュエーションで判断するのが大事!
株は「安いから買う」ではなく、「価値より安いと感じるから買う」のがプロの考え方🧠💰
この考え方は、不動産、企業買収、仮想通貨などにも応用されますよ!
💬 今日話せる小ネタ:世界の「クジラ」たちが狙う資産とは?
投資の世界で「クジラ(Whale)」と呼ばれるのは、巨額資金を動かす機関投資家や超富裕層のこと。彼らの動きが市場に大きな影響を与えることから注目されています。
では、最近の“クジラたち”が注目している資産って何でしょう?
答えは意外と地味なものも多いんです。
🐋 彼らが好む投資先トップ3:
- 米国短期国債(T-Bill):インフレやリスクを避ける“安全資産”。最近では利回りも高めなので再注目。
- インフラ関連ETF:公共事業、再生エネルギー、水道といった「ディフェンシブで長期成長が見込める」セクター。
- オルタナティブ資産:美術品、ワイン、不動産の一部、そしてビットコインも含まれます。株や債券と違って相関が低いため、ポートフォリオの“保険”的存在。
💡なぜ知っておくといい?
個人投資家でも「クジラの動き」を知ることで、
✔ 大きなトレンドの先取りができる
✔ リスクヘッジや分散投資のヒントになる
からなんです。
最近では、米SECへの報告書(13F)からクジラの保有株をチェックする投資家も増えてます。
「ウォーレン・バフェットは今、何を買ったのか?」なんて調べるのも面白いですよ📄🔍
