Tatsunori Doi ガソリン価格の下落が続いている。経済産業省が6月4日に発表した調査によれば、6月2日時点での全国平均のレギュラーガソリン価格は1リットルあたり174円30銭となり、前週から3円30銭の下落を記録した。これは2024年3月以来、およそ1年3カ月ぶりの低水準となる。政府が5月下旬に導入した新たな定額補助制度の効果が、早くも市場に表れた格好だ。
話題の要点まとめ
・6月2日時点のレギュラーガソリン価格は全国平均で1リットルあたり174円30銭
・前週比3円30銭の下落で、6週連続の値下がり
・政府の新たな定額補助制度が価格安定に寄与
・1リットルあたり10円の補助が石油元売りに対して支給されている
関連ニュースの動向・背景
ガソリン価格の変動は、消費者の生活に直結するだけでなく、物流や製造業など多くの業界に影響を及ぼすため、政府の対応には常に注目が集まっている。
今回の価格下落は、政府が5月22日から導入した新たな補助制度によるものとされている。この制度では、石油元売り各社に対して1リットルあたり10円を定額で補助する仕組みが採用されており、燃料価格の安定を目指している。補助開始直後には価格変動への柔軟な対応として、5月29日から6月4日までは8円40銭が支給された。
ガソリンスタンド各社が補助後に仕入れた在庫への切り替えを進めたことで、店頭価格にも徐々に反映され、今回の平均価格の下落に至ったとみられている。
専門家のコメント・データ
エネルギー経済研究所の研究員によると、「今回の補助制度はシンプルかつ即効性があるため、市場への浸透が早かった。定額補助という仕組みは価格の予見性を高める効果もある」との指摘がある。また、「今後、原油価格が大きく変動しなければ、ガソリン価格はもう少し下落する可能性もある」との見方も示された。
経産省が毎週発表している小売価格調査データでも、価格の下落傾向が明確に表れている。過去6週連続で下落しており、特に補助金適用開始以降の2週間は、1リットルあたりで5円以上の値下がりが確認されている。
過去の類似事例と比較
2022年から2023年にかけて、原油価格の高騰と円安の影響によりガソリン価格は上昇を続け、一時は全国平均で180円を超える水準にまで達した。この際も政府は「激変緩和措置」として補助金を投入し、価格抑制を図っていた。
しかし当時の補助制度は変動型で、複雑な計算と市場とのタイムラグが問題視された経緯がある。今回の定額補助制度はその反省を踏まえ、より透明で簡素な設計となっている点が特徴とされる。
過去の補助制度に比べ、今回の制度は実効性とスピード感の面で評価されており、短期間での価格反映はその証左とも言える。
まとめ・筆者の一言
ガソリン代の値下がり、家計にとっては本当にありがたいですよね。今回の定額補助制度、かなり即効性がある印象です。価格が高止まりしていた時期を思うと、この174円という水準はかなり久しぶり。これがさらに下がる可能性もあると思うと、ドライブや遠出にも前向きになれそうです。もちろん、原油価格や為替の動向次第では再び上昇することもあるので、今のうちに賢く活用したいところですね。
このニュース、これと関係あるかも？
【業界】エネルギー・自動車関連
【注目株・企業名】出光興産（5019）、ENEOSホールディングス（5020）、エクソンモービル（XOM）、テスラ（TSLA）
原油価格の動向が業績に直結する出光やENEOSは、ガソリン価格変動の恩恵を受けやすいですよね。そして、エクソンモービルも補助制度による需要回復が期待されます。逆に電気自動車メーカーのテスラは「脱ガソリン」で注目され続けています！
誰かに話すならこんな風に話して
「最近ガソリンちょっと安くなってきたって知ってた？政府が新しく補助制度を始めたかららしいんだけど、それがけっこう効いてて、174円台まで下がったんだって。1年ちょっとぶりの安さみたい。これ、ドライブ日和かもね！」
引用元：共同通信、経済産業省発表資料、エネルギー経済研究所コメント
