バフェット買い増しで注目の商社株、5大商社の中で最も「割安感」があるのは?

2020年に米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が日本の総合商社株に投資して以降、同業界の株価は大きな注目を集めた。あれから約4年が経ち、2025年春にはバフェット氏の追加投資も報じられたが、市場の熱狂は一巡。現在、再び「割安感」が注目されている。果たして、5大商社の中で最も投資妙味があるのはどの銘柄なのか。

話題の要点まとめ

・バフェット氏の投資で2020年以降に急騰した総合商社株
・2025年春、バフェット氏が5大商社株を再度買い増し
・現在は一部銘柄に「割安感」が再浮上
・PER・PBR・配当利回りを比較し、住友商事が最も割安との評価

関連ニュースの動向・背景

総合商社株は、かつては低PBRの「万年割安株」として知られていた。転機は2020年8月。ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイが、日本の5大商社(伊藤忠商事、三井物産、三菱商事、丸紅、住友商事)に分散投資したことが報じられ、株価は軒並み急騰した。

その後、2024年には高値圏に到達。しかし2025年春、トランプ前大統領の政策に起因する「トランプ関税ショック」などの影響を受け、株価は軟調に転じた。5月時点でようやく反発の兆しを見せており、再び投資家の注目を集めている。

専門家のコメント・データ

主要5銘柄の株価指標(2025年5月21日終値ベース)を比較すると、以下の通りである:

  • 三菱商事(8058)
     予想PER:16.6倍/PBR:1.2倍/配当利回り:3.7%
  • 三井物産(8031)
     予想PER:11.1倍/PBR:1.1倍/配当利回り:3.8%
  • 伊藤忠商事(8001)
     予想PER:11.9倍/PBR:1.8倍/配当利回り:2.6%
  • 丸紅(8002)
     予想PER:9.1倍/PBR:1.2倍/配当利回り:3.5%
  • 住友商事(8053)
     予想PER:7.9倍/PBR:0.9倍/配当利回り:3.7%

特に住友商事は、PER・PBRの両面で「割安感」が際立っており、PBRが1倍を下回る唯一の銘柄でもある。投資アナリストの間でも「住友商事は相対的に株価に伸び代がある」との見方が広がっている。

過去の類似事例と比較

過去にもバフェット氏の発言や行動が特定株式の評価に大きな影響を及ぼした例は多い。たとえば、2011年のIBM買い増し、2022年の石油株投資なども市場を動かした。

今回の総合商社株も同様で、2020年の初回投資時には全銘柄が短期間で2倍以上に値上がりした。今回の買い増しによって、再び同様の動きがあるかどうかは不透明だが、バフェット氏が長期投資を前提としていることを考慮すれば、「今後の再評価」が起こる可能性も否定できない。

まとめ・筆者の一言

5大商社株の中でも「住友商事」は今、かなりお買い得な水準にあると言えそうですよね。PBR1倍割れっていうのは、株価が純資産を下回ってるってことなので、企業の実力に対して市場が評価しきれてないサインとも考えられます。もちろん業績や将来性も見ていく必要はあるけど、割安株狙いの人には魅力的だと思います。

このニュース、これと関係あるかも?

【業界】資源・エネルギー商社
【注目株・企業名】三井物産(8031)、エクソンモービル(XOM)

三井物産は資源関連の事業も多く、エネルギー価格の動向によって株価が動きやすいんですよね。エクソンモービルもバフェット銘柄として有名で、資源価格の回復局面では注目です!

誰かに話すならこんな風に話して

「そういえば、最近またバフェットが日本の商社株を買い増ししたらしいよ。特に住友商事って、PERもPBRも低くて“割安感”があるって話。2020年にも彼の投資で株価爆上がりしたから、また同じようなことあるかもね」

引用元:みんかぶマガジン、日経新聞

この記事を書いた人

Tatsunori Doi

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