2025年5月28日の米国株市場は、主要指数がそろって下落。金利上昇や経済指標への警戒感が重しとなり、S&P500やNASDAQは反落。注目の経済ニュースと今後の注目点を初心者にも分かりやすくまとめます📉

📈 主要指数の動き
この日の米国市場はややリスクオフのムードが広がり、主要株価指数はそろって下落しました。
- S&P500:5,888.55(-32.99 / -0.55%)
- NASDAQ:19,100.93(-98.22 / -0.51%)
- NASDAQ100:21,318.16(-96.82 / -0.45%)
- NYダウ:42,098.70(-244.95 / -0.58%)
- ドル円:144.79(-0.03 / -0.02%)
- VIX(恐怖指数):19.31(+0.35 / +1.84%)
米国債利回りは全体的に上昇しており、30年債は4.9769%、10年債は4.4793%、2年債も3.9922%まで上昇。これが株式市場にプレッシャーをかけた格好です。
💡 注目のニュース・イベント
この日は特に目立った経済指標の発表はなかったものの、週後半に控えるPCEコアデフレーター(インフレ指標)を前に、利上げ観測が再燃。
また、中国の景気減速懸念や米小売企業の決算の弱さも市場の重しとなりました。
🔥 セクター別の動き
全体的にセクターは軟調でしたが、とくに下落が目立ったのが以下の分野です:
- NASDAQ運輸:6,186.79(-56.07 / -0.90%)
→景気敏感なセクターである運輸が売られ、物流需要の鈍化懸念が背景にあります。 - NASDAQ金融:13,101.83(-105.35 / -0.80%)
→長短金利差の縮小が、銀行株にとってマイナス材料に。 - NASDAQ通信:487.26(-3.63 / -0.74%)
→ハイテク株全体のリスクオフに連動した下げ。

💵 注目銘柄ピックアップ
- エヌビディア(NVDA)
最近の急騰から一服、利益確定売りに押されて小幅安。AI熱が過熱気味との指摘もあり、短期調整の動き。とはいえ、中長期では成長期待は根強く、押し目を狙う投資家も多い様子。 - ウォルマート(WMT)
消費者支出の鈍化が懸念され、小売株に波及。業績自体は堅調なものの、今後のガイダンスに市場が過敏になっている状況。 - アメリカン・エアラインズ(AAL)
原油価格の上昇と燃料コスト懸念が響き、運輸株全体が売られる中で下落。加えて、夏の旅行需要が鈍るとの予想も影響。
📊 投資家のムード
この日は「様子見ムード」が強い展開。金利上昇に警戒しながら、週末のPCEデータ待ちといった空気感です。VIXの上昇もあり、若干リスク回避の姿勢が強まりました。
🚀 今後の注目ポイント
- 5/31発表予定のPCEコアデフレーター:FRBが重視するインフレ指標。結果次第で利下げ期待に影響。
- 6月FOMCを巡る金利見通し:市場のセンチメントを左右する材料に。
- 企業のガイダンス発表:特に小売・テック分野の発言に注目。
🤔 個人的な感想
うーん、やっぱりPCE前に手控えムードが広がったか〜!利回りがここまで上がると株にはきついよね…。

🧠 今日の豆知識:逆イールドとは?
●定義: 長期金利より短期金利の方が高くなる現象。
●なぜ重要? 通常は長期金利の方が高いが、逆転すると「景気後退の予兆」として警戒される。
●実際の活用例: 10年国債と2年国債の利回り差を見て、リセッション入りの可能性を探る投資家が多い。最近の逆イールドも市場不安の一因に。
💬 今日話せる小ネタ:アメリカの「ガソリン価格」と株価の関係とは?
アメリカでは、ガソリン価格の上下が消費マインドに大きく影響します。理由は単純で、車社会のアメリカでは日々の生活費に直結するからです。
たとえば、ガソリン価格が1ガロンあたり5ドルを超えると、消費者は外食や旅行を控えるようになり、小売やレジャー関連株が売られる傾向に。逆に、ガソリンが安くなると「浮いたお金」で消費が回復しやすくなります。
これを踏まえて、最近のガソリン価格はやや上昇傾向にあり、原油価格との連動性が高いです。原油先物が上がるとガソリンも連動し、航空会社や物流関連にとってはコスト増の悪材料に。一方、エネルギー株にはプラスとなります。
また、米国政府はガソリン価格が選挙にも影響すると考えており、大統領選が近づくと**「戦略石油備蓄(SPR)」の放出**などで価格調整を試みることも。
こうしたガソリン価格の動きは、単なる生活コストの話にとどまらず、経済全体や市場のムードにも直結する重要な要素なんです⛽📉📈
