Tatsunori Doi 1か月で2400ギガバイト――。楽天モバイル契約者のある大学生がSNSに投稿したデータ使用量が、大きな反響を呼んでいる。Rakuten最強プランで、果たしてそこまで使えるのか。他ユーザーへの影響は？通信制限は？楽天モバイルの公式コメントをもとに、プランの実態と背景を詳しく探る。
話題の要点まとめ
2025年5月下旬、SNS上で楽天モバイル契約者が「1か月で2400GB使った」とする投稿を行い、瞬く間に拡散された。注目を集めたのは、膨大なデータ通信にもかかわらず、同社の「Rakuten最強プラン」では月額2,980円（税抜）の上限料金で済んでいる点である。
楽天モバイルは、通信量に応じて料金が3段階に分かれており、20GBを超えると2,980円の定額となる。このプランは「無制限で使える」として訴求されているが、公式には「混雑時などには速度制御の可能性がある」との注意書きもある。
投稿者の使用量が非常に大きいことから、「他ユーザーに影響はないのか？」「本当に無制限なのか？」といった疑問や懸念がSNS上で相次いでいる。
関連ニュースの動向・背景
楽天モバイルは、2020年に自社回線によるMNOサービスを本格始動して以来、通信料金の低価格化を推進してきた。「Rakuten最強プラン」はその集大成とも言える位置づけで、シンプルな一本化と無制限を前面に打ち出している。
他の大手キャリア（NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク）も「使い放題」プランを提供しているが、いずれも実際には「一定の使用量を超えると制限がかかる」場合が多い。その中で楽天モバイルは、特に通信制限についての明示を抑えた広告展開をしてきた。
ただし、今回のような大量使用が増えると、通信網全体への負荷が懸念され、通信品質の維持が課題になる可能性がある。
専門家のコメント・データ
通信業界アナリストによれば、「2400GBは固定回線レベルの使用量であり、モバイル通信としては極めて異例」とされている。HD画質の動画を1日12時間以上ストリーミングし続けてもここまでの通信量には届かないため、「継続的な大容量アップロードやダウンロード、テザリング利用などが疑われる」との指摘もある。
楽天モバイル側は「混雑時などには公平性の観点から速度制御を行う可能性があるが、使用量そのものを制限するものではない」としており、2400GB使用が即座に違反と見なされるわけではない。
ネットワーク全体のトラフィック制御については、AIを活用した負荷分散なども導入されており、単一ユーザーの影響が全体に波及しないような仕組みが進んでいるとされる。
過去の類似事例と比較
過去にはソフトバンクが提供していた「ウルトラギガモンスター」プランでも、100GB以上の使用者がSNSで話題となったことがある。しかし、当時は「著しくネットワークを圧迫する利用者」には通信制限をかけるとの記載が明確にあった。
また、MVNO（格安SIM）においても、一部プランで「使い放題」を掲げつつ、実際には1日単位での制限が入るケースが多い。これに比べ、楽天モバイルは今のところ「上限設定なしの無制限プラン」を公式に維持している。
こうした背景を考えると、2400GBの使用事例は制度設計上の想定外である可能性もあるが、現行プランの範囲内である限り制裁や変更は行わない姿勢と見られる。
まとめ・筆者の一言
月間2400ギガって、もう個人で使うレベルを超えてますよね。でも、それが本当に許容されるなら「無制限」ってこういうことなのかも…と思っちゃいました。とはいえ、通信品質を保つために、何かしらの制御が今後強化される可能性もありそうです。楽天モバイルが「変更の予定はない」と明言してくれたのは安心材料ですけど、利用者としては節度も必要かもしれませんね。
このニュース、これと関係あるかも？
【業界】通信業界
【注目株・企業名】KDDI（日本）、T-Mobile（米国）
KDDIはauとして独自の「使い放題」プランを提供してるし、T-Mobileもアメリカで無制限プランの競争をけん引してます。楽天モバイルの動きが、彼らにも何らかの影響を与えるかもしれませんね。
誰かに話すならこんな風に話して
「聞いた？楽天モバイルで月に2400GB使った人がいてさ、それでも2980円ってすごくない？本当に無制限なんだね。でも、あんまりやりすぎると速度制限されるかもって話もあるし、その辺は注意が必要かも」
引用元：ロイター通信、日経新聞
