人気ぬいぐるみ「ラブブ」英で店頭販売停止 人気過熱で騒動相次ぐ

手のひらサイズの「ブサカワ」ぬいぐるみ「ラブブ」が、あまりの人気ぶりから英国での店頭販売を一時停止する事態となった。混雑による安全面の懸念や店外でのトラブルが頻発し、販売元のポップマートは「店舗の安全確保のため」として決断を下したという。

話題の要点まとめ

・「ラブブ」は鋭い歯と愛嬌のある顔立ちを持つぬいぐるみ
・香港のイラストレーター、カシン・ロン氏が生みの親
・ポップマートが製造・販売を手がけ、中国や英国などで急成長
・英国内では店頭販売日に長蛇の列やけんかが多発
・安全確保のため、英国内での店頭販売を一時停止。オンライン販売は継続中
・セレブも愛用し、TikTokなどでも話題に
・二次市場での価格は数倍に高騰するケースも

関連ニュースの動向・背景

今回の販売停止の背景には、「ラブブ」に対する異常とも言える人気の高まりがある。元々はアジア圏で熱心なファンを持つキャラクターだったが、近年、欧米のセレブリティの間でブームが起きたことで注目が集まった。リアーナやBLACKPINKのリサなど、ファッション業界を代表するアイコンたちが所持していたことが報じられ、2024年のパリ・ファッションウィークでも目撃されている。

この“セレブ効果”に加え、SNSでの情報拡散も人気爆発の要因だ。TikTokでは「#Labubu」が140万件以上投稿されており、店外での乱闘動画や、入手できたことを喜ぶユーザーの動画が次々と拡散されている。

専門家のコメント・データ

玩具市場に詳しいマーケティング専門家によると、「限定感のあるキャラクターグッズは、特にミレニアル世代・Z世代を中心に“コレクター精神”を刺激しやすい傾向にある」と指摘する。

また、ポップマートが公表したデータによると、同社の2023年の海外売上高は前年比375.2%増と驚異的な伸びを見せており、売上の大部分を「ラブブ」などのキャラクター商品が占めている。特にラブブ単体で30億元(約600億円)を売り上げたことは、キャラクター商品のグローバル戦略としても大きな成功例といえる。

過去の類似事例と比較

過去にも「ハッチマルズ」や「ビーニーベイビーズ」など、人気玩具が突如として世界的なブームを巻き起こし、買い占めや転売、さらには店頭での暴力沙汰まで発展したケースがあった。

1990年代後半、米国で社会現象となった「ビーニーベイビーズ」も、今回のラブブと同様、オンラインオークションでの価格高騰や店舗での混乱が続出した結果、一時的に販売を制限する動きが広がった。今回のラブブ騒動は、それらと酷似する流れをたどっている。

まとめ・筆者の一言

ぬいぐるみひとつでここまで騒ぎになるって、ちょっと信じられないですよね。でも、好きなものに夢中になる気持ちってわかるなあとも思います。だからこそ、企業側がちゃんと安全面を配慮してくれるのはありがたいですね。オンライン販売で買えるとはいえ、あの行列や混乱を考えると、しばらくは慎重にならざるを得ないのかも。

このニュース、これと関係あるかも?

【業界】キャラクターグッズ業界、エンタメ小売市場
【注目株・企業名】Funko(米)、バンダイナムコHD(日本)

Funkoはアメリカで「POP!」シリーズを展開している人気企業で、セレブとのコラボも多いですし、今回のラブブと同じようにSNS映えを狙った商品展開をしています。バンダイナムコは日本国内でのキャラビジネスの王者的存在で、次のトレンドをどう取り込むかに注目したいところですね!

誰かに話すならこんな風に話して

「なんかイギリスで、ラブブってぬいぐるみが人気すぎて販売停止になったんだって。あれ、セレブが持ってたりするじゃん?それでみんな欲しがって、店頭でけんかとかも起きたらしくて。今はもうオンライン限定で売ってるんだってよ」

引用元:CNN.co.jp、Bloomberg、ポップマート公式Instagram

この記事を書いた人

Tatsunori Doi

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