コメ価格の高止まりが続く中、イオンがアメリカ・カリフォルニア産の「カルローズ米」を全国の店舗で販売することを発表した。新たな米の選択肢として、消費者の“コメ離れ”を防ぐ狙いがあるという。

話題の要点まとめ
- イオンがカリフォルニア産の「カルローズ米」販売を6月上旬から全国展開
- 商品名は「かろやか」、価格は4kgで2,680円(税込)
- コメ価格高騰が続く中、消費者の選択肢を広げる試み
- 発表会には駐日米国大使も出席し、日米協力の象徴と位置付け
関連ニュースの動向・背景
国内では2023年末から続く天候不順や物流コストの上昇が重なり、コメ価格が急騰していた。農林水産省や小売各社のデータによれば、2024年5月上旬までにスーパー店頭でのコメの平均価格は1kgあたり700円を超える水準が続いており、家計への影響が顕在化している。
イオンが発表した「かろやか」は、こうした状況を受けた“価格対抗策”であるとともに、輸入米の新たなポジショニングの確立でもある。アメリカ・カリフォルニア州は、日本人の味覚に比較的合いやすい中粒種のコメ「カルローズ米」の主要生産地として知られている。
専門家のコメント・データ
一般社団法人コメ総合研究所の米田貴之氏は次のように述べている。
「カルローズ米は、粘り気が控えめでさっぱりとした口当たりが特徴で、サラダやピラフ、チャーハンとの相性が良い。価格競争力があることから、家庭での消費だけでなく業務用用途でも広がる可能性がある」
また、農林水産省の統計によれば、2024年4月時点での米の店頭平均価格は前年同月比で約14%上昇しており、輸入米の導入は消費者にとって歓迎されやすいタイミングといえる。

過去の類似事例と比較
過去にも輸入米が注目された局面があった。代表的なのは1993年の「平成の米騒動」時である。この年は冷夏により全国的な米不足となり、タイ米などが緊急輸入されたが、香りや粘りの違いから日本人の口に合わないという評価が広がった。
一方、近年ではグローバル志向の食生活が広がり、パエリアやジャンバラヤなど国際的な米料理も家庭で作られるようになったことから、米の多様性に対する受容性は高まっている。こうした時流の中でカルローズ米が再評価される可能性は高い。
まとめ・筆者の一言
イオンがこうして輸入米の活用に踏み切ったのは、価格だけでなく“食の多様性”への意識変化にも応えた取り組みだと思います。日本の米=粘りが強い、というイメージが強い中で、さらっとしたカルローズ米がどこまで受け入れられるか、ちょっと楽しみですよね。家計が厳しくなる中、安くて美味しい選択肢が増えるのはありがたいです!
このニュース、これと関係あるかも?
【業界】食品・小売
【注目株・企業名】イオン(8267・東証プライム)、コストコ・ホールセール(COST・NASDAQ)
イオンは日々の食卓に直結する商品展開で生活者目線の改革を進めていますよね。一方、コストコも独自の輸入食材ラインでファンを増やしているので、こうした「米の多様化」戦略は両社とも追随するかもしれません!
誰かに話すならこんな風に話して
「最近コメの値段めっちゃ上がってるらしいけど、イオンがアメリカのカルローズ米っていうのを安く売り始めるらしいよ。普通のコメと違ってあっさり系らしくて、ピラフとかにも合うんだって。新しい米の選択肢が出てきた感じ!」
引用元:FNNプライムオンライン、農林水産省、小売価格調査データ、イオン発表会資料
