Tatsunori Doi 韓国大統領選（6月3日投開票）の候補者登録が締め切られ、最大野党「共に民主党」の李在明氏と、与党「国民の力」の金文洙氏による事実上の一騎打ちが確定した。尹錫悦前大統領の罷免により行われる異例の選挙は、12日から本格的な選挙戦に突入する。
話題の要点まとめ
- 韓国大統領選の候補者登録が5月11日に締切
- 野党「共に民主党」から李在明氏（61）、与党「国民の力」から金文洙氏（73）が出馬
- 与党内では候補者一本化を巡り混乱、金氏が正式候補に決定
- 世論調査では李氏が支持率52.1％でリード
- 保守野党「改革新党」の李俊錫氏も出馬し、保守票の分裂も懸念される
関連ニュースの動向・背景
今回の大統領選は、尹錫悦前大統領の罷免に伴う臨時選挙である。尹政権は経済停滞や閣僚人事での不祥事を背景に支持率を大きく落とし、最終的には憲法裁判所により罷免された。これにより、通常よりも早期の選挙が実施される異例の事態となった。
与党「国民の力」では当初、金文洙氏と韓悳洙前首相の候補者一本化が模索されたが、党員投票により金氏が最終的な公認候補とされた。一方、野党側では李在明氏が順当に党内候補に選出され、早くから選挙戦に向けた体制を整えていた。
専門家のコメント・データ
世論調査会社リアルメーターが発表した5月11日時点のデータによると、支持率は以下の通りである：
- 李在明氏（共に民主党）：52.1％
- 金文洙氏（国民の力）：31.1％
- 李俊錫氏（改革新党）：6.3％
この数字からは、現時点で李在明氏が有利とみられているが、投票日までの約3週間で状況が変化する可能性もある。政治アナリストの間では「与党の内紛が金氏の足を引っ張る可能性が高い」との見方が広がっている。
また、李氏は都市開発事業を巡る背任事件により在宅起訴されている点が懸念材料で、中道層の動向が勝敗を左右する鍵とされる。
過去の類似事例と比較
2022年の前回大統領選では、今回出馬している李在明氏が尹錫悦氏に僅差で敗北している。当時も保守と革新の拮抗が続き、有権者の分断が顕著であった。
また、2017年の朴槿恵大統領罷免後に行われた臨時大統領選では、混乱の中で革新系の文在寅氏が勝利を収めており、今回も似た構図といえる。政権スキャンダルによる罷免、そして早期選挙という流れが、革新系に追い風となる構図は繰り返されている。
まとめ・筆者の一言
いよいよ韓国の大統領選が本格化しましたね。候補者の顔ぶれを見ると、まさに「再戦」といった印象を受けます。李在明氏が前回のリベンジを果たすのか、それとも混乱を経た与党が巻き返すのか。個人的には、支持率だけでなく、今後の中道層の動向がかなり重要になってくると思いますよ。
このニュース、これと関係あるかも？
【業界】メディア・世論調査業界
【注目株・企業名】リアルメーター、韓国ギャラップ
世論の動きを読み解くなら、こうした調査会社のデータって要チェックですよね。選挙期間中は毎週数字が出るので、候補者の動きと照らし合わせてみるのも面白いと思います！
誰かに話すならこんな風に話して
「次の韓国大統領選、李在明と金文洙の一騎打ちになったらしいよ。前大統領が罷免されての臨時選挙で、世論調査では李が優勢。でも与党は候補者選びでゴタゴタしてたから、ちょっと不利っぽいんだって。」
引用元： 毎日新聞、リアルメーター
