野菜や魚介類の価格が下がる中、「買いだめ」した食材の保存方法に注目が集まっている。特に冷凍保存は、ただの保存手段にとどまらず、調理の時短や旨味の向上にもつながるとされ、生活者からも高い関心を集めているようだ。今回は、小松菜やトマト、イワシ、アサリといった食材を例に、専門家のアドバイスを交えながら冷凍保存の具体的な方法とその効果を紹介する。

話題の要点まとめ
- 野菜・魚介類の価格が下落傾向、小松菜は一袋83円に(以前は160円前後)
- 鮮度が落ちやすい食材は冷凍保存がおすすめ
- 冷凍保存により、下処理が簡単になり、調理時間も短縮できる
- トマトは冷凍することで皮が剥きやすくなり、めんつゆで簡単におひたし調理が可能
- アサリやイワシも「氷漬け」で保存することで酸化を防ぎ、旨味が凝縮される

関連ニュースの動向・背景
4月中旬、TBSの報道によれば、東京都墨田区にあるスーパーで小松菜が1袋83円という価格で販売され、かつての約半値にまで下がっていた。イワシも20尾で108円と、大量入荷により値下げされるケースが目立つという。
こうした背景には、天候の安定や漁獲量の増加などが影響しているとみられ、家庭の食卓にとっては追い風となっている。一方で、生鮮食品は傷みやすく、買いだめをすると使いきれずに無駄になることも少なくない。そうした中、冷凍保存を活用することで食品ロスの削減にもつながるとされ、改めて注目されている。

専門家のコメント・データ
冷凍保存のメリットについて、「冷凍王子」として知られる西川剛史氏は、以下のように解説している。
小松菜の冷凍手順:
- 洗って一口大にカット
- 水気をしっかり取る
- 保存袋に入れて空気を抜き冷凍
- 保存期間は2〜3週間
冷凍により細胞組織が壊れ、解凍時に柔らかくなるため、加熱の手間が省ける。また、めんつゆを注いで30分置くだけでおひたしが完成するという。
トマトの冷凍手順:
- ヘタを取り丸ごとラップ
- 保存袋で密封して冷凍
- 保存期間は1か月程度
冷凍によって皮が自然に割けるため、水をかけるだけで簡単に皮が剥ける。冷たい料理にも相性がよく、そばやそうめんに添えると見た目も涼しげで風味も引き立つ。
アサリ・イワシの冷凍方法:
- 真水と一緒に保存容器に入れ、氷漬け状態で冷凍
- 酸化防止、保存期間は約1か月
- 解凍せずそのまま調理可能
冷凍による細胞破壊がうま味成分の抽出を促進し、味に深みが出るとされている。

過去の類似事例と比較
過去にも、野菜の価格が下がるたびに冷凍保存に関する関心が高まってきた。たとえば2020年のコロナ禍初期には、買いだめ行動が一気に進み、冷凍保存のレシピ本や情報が多数出版された経緯がある。
当時は冷凍に対する「味が落ちる」「手間がかかる」といったネガティブな印象も強かったが、今回の報道のように「時短」「栄養保持」「うま味の強化」といったポジティブな側面が具体的に紹介されることで、冷凍への認識も徐々に変わってきているといえる。

まとめ・筆者の一言
いや〜、小松菜83円って本当に安いですよね!これは確かに「まとめ買い」したくなる気持ち、すごくよくわかります。でもせっかく買っても、使いきれなかったらもったいない…。
今回の冷凍保存テク、どれもすぐ真似できる内容だったのが嬉しいところです。特にトマトの皮むきが水だけでできるのは目からウロコでした。これからの季節、冷たい料理が増えてくるので、冷凍トマトとかアサリのうま味活用とか、すごく使えそうですね。

このニュース、これと関係あるかも?
この話題、食品流通業界や冷凍食品メーカーにとっては見逃せないトピックですよね。特に冷凍野菜や冷凍調味食材を扱う企業(例えばニチレイ、テーブルマーク、味の素冷凍食品など)は、こうした生活者の冷凍意識の高まりによって商品需要が伸びる可能性があります。
また、家庭用冷凍庫の需要が増すことで、家電業界への波及効果も見込まれそうです。パナソニックや日立、シャープなどが製造する冷蔵庫は、冷凍スペースの拡張や急速冷凍機能をウリにした新製品開発が進むかもしれませんね。
誰かに話すならこんな風に話して
「最近野菜めっちゃ安くなってない?小松菜とか80円台だったよ。でさ、冷凍保存すればおひたしすぐできるし、トマトも水かけるだけで皮むけるんだって。買いだめしても大丈夫そう!」
引用元:TBS NEWS DIG、TBSテレビ(2024年4月15日放送)
