2025年4月10日の米国株は大荒れの展開に。主要指数が軒並み急落し、「インフレ再燃か?」という不安がマーケットを駆け抜けました。VIXも急上昇し、リスクオフムードが一気に広がった1日でした。

📈 主要指数の動き
- S&P500:5,268.05(-188.85 / -3.46%)
- NASDAQ:16,387.31(-737.66 / -4.31%)
- NASDAQ100:18,343.57(-801.49 / -4.19%)
- ダウ平均:39,477.51(-1,130.94 / -2.78%)
- VIX(恐怖指数):40.33(+6.71 / +19.95%)
- ドル円:144.69(-3.03 / -2.05%)
株も為替も揺れ動く中、VIXが40超えと2023年以来の高水準に。まさに「警戒モード全開」でした。
💡 注目のニュース・イベント
注目はやはりインフレ指標とFOMC議事録。利下げ期待に冷や水を浴びせるような内容に、市場は敏感に反応。長期金利が高止まりする中で、「このままじゃ利下げどころか追加利上げも?」という声すら聞こえてきました。

🔥 セクター別の動き
- NASDAQ運輸:5,628.90(-328.18 / -5.51%)
- NASDAQ金融:11,227.39(-359.34 / -3.10%)
- NASDAQ通信:465.31(-9.14 / -1.93%)
運輸と金融の下げが特に目立ちました。金利上昇やドル円の円高方向への動きが、企業業績への不安感を増幅させた形です。
💵 注目銘柄ピックアップ
今回は指数全体が沈む中で、特定の個別株というより「セクターごとの巻き込まれ感」が強め。特にグロース株(成長株)は利回りの影響をモロに受けた印象です。

📊 投資家のムード
VIXが**+19.95%の40.33に急騰。これは「何かが起きるかも」とみんなが身構えているサイン。市場全体が完全にリスクオフモード**に突入していました。
🚀 今後の注目ポイント
- 今週の米CPI(消費者物価指数)発表
- FRB関係者の発言(利下げ時期のヒントを探る)
- 債券利回りの推移(特に10年債)
利下げ期待の後退が続くのか、インフレの数字次第で流れが変わる可能性も。金利と株の綱引きが続きそうです。

🤔 個人的な感想
正直、VIXが40を超えるとは思わなかった…!この水準は「ちょっとビビりすぎでは?」と思う一方、今の相場がどれだけ神経質かを物語ってますね。
🧠 今日の豆知識:「国債(米国債)」ってなに?
国債(こくさい)とは?
国が発行する借金の証書。アメリカでは「米国債(U.S. Treasuries)」と呼ばれ、政府が資金を調達するために発行されます。代表的なのが「2年債」「10年債」「30年債」など、期間によって種類が分かれています。
なぜ重要?
米国債の利回りは、世界中の金融市場の**「金利の基準」**。これが上がれば、企業や個人の借入コストも上昇するため、株式市場にも大きな影響が出ます。
また、米国債は「安全資産」として世界中の投資家が注目しており、景気後退の兆しがあると債券が買われ、利回りが下がるという逆相関の動きも特徴です。
実際の活用例
- 市場のセンチメントを測る指標(リスクオンorオフ)
- 株と債券のバランス調整に使う人も多い
- 債券ETFやインデックスファンドで保有して長期的に安定運用
つまり、「米国債の利回りを見れば、マーケットの温度感が分かる」と言っても過言ではないんです!
💬 今日話せる小ネタ:「株安・円高・金上昇…その背景にある“逃避行動”とは?」
株式市場が下落し、VIXが急騰、ドル円は円高方向へ。そして、金(ゴールド)価格は+3.66%も上昇しました。これ、実は全部つながってるんです。
こうした動きは、投資家がリスク資産から資金を引き上げ、安全資産に逃げている証拠。いわば“投資家たちの避難行動”です。
- 株式売却 → 債券・金へシフト
- 円高 → 日本円が安全資産として買われる
- VIX上昇 → 不安心理の拡大
つまり、今の相場は「逃げるが勝ち」と感じる投資家が急増している状況。こういう時こそ、パニックにならず冷静な判断が求められます。
逆に言えば、「どこにお金が流れているか」を見れば、プロの動きが見えてくるので、相場の裏側を読むヒントにもなりますよ!
また気になる用語や指標があれば、次回の豆知識で取り上げますのでお気軽にどうぞ!
